2008年3月29日第63号 

自己実現するためのチェックリスト

自己実現するためのチェックリストを作成してみました。一度やってみられてはいかがでしょうか?

自己実現のためのチェックリスト

1 自分の置かれている状況を良く分かっている

2 現実の環境によく適用できる
3 自分のありのままの姿をよく認識している
4 他人を自分と同じように受け入れることができる
5 自分で考え、自分で決断し、行動することができる
6 自分で決断したことには責任を取ることだできる
7 物事を考えたり、行動したりする時は、自分中心ではない
8 常に問題意識を持って活動する
9 自分の興味のあるものには集中することができる
10 孤独を楽しむことができる
11 自分で意志決定することが多い
12 他人の評価をひどく気にすることはない
13 毎日新鮮な気持ちで仕事に取り組める
14 マンネリに陥りそうな時には先手を打って解消する
15 自然の中に溶け込んだような雄大な気持ちになったことがある
16 神秘的な体験を心の糧にすることができる
17 どのような人にも偏見をもたない
18 どこの国の人でも親友にすることができると思っている
19 何でも打ち明け相談できる親友をもっている
20 愛する人のためなら全力を投入することができる
21 いつも他人の良い所を発見しようと努めている
22 憎らしい、自分とあわない人でも、その長所を認めることができる
23 強い倫理観をもっており、悪に迎合しない
24 悪に対して、強く批判的である
25 ユーモアやウイットを愛している
26 深刻な状況でも、ユーモア感を持って笑うことができる
27 何かを創造することに強い興味がある
28 ちょっとしたことに工夫を凝らす
29 時代の流れに盲従せず、自分の心の背骨をしっかり持っている
30 伝統や文化に対して強い関心がある
 
☆20項目以上○であればかなり可能性があります
2008年3月22日第62号 

地球温暖化について

地球温暖化が進み、日本で35℃以上の日を迎えた時、企業はどうすれば良いか?

1.どのような変化が現れるか?
2.新しい市場は何か?
3.企業はどのような対応をとれば良いか?
  について考えて見たい
 
最初に地球環境について考えてみる
〔1〕9大地球環境問題
1.地球温暖化
2.オゾン層破壊
3.酸性雨
4.野生生物種の減少
5.森林の減少
6.砂漠化
7.海洋汚染
8.有害化学物質の越境移動
9.開発途上国の環境問題
 
〔2〕7大公害
1.大気汚染(ばい煙、粉塵、自動車排ガス、有害大気汚染物質、光化学スモ
ッグ)
2.土壌汚濁
3.水質汚染
4.土壌沈下
5.騒音
6.振動
7.悪臭
 
〔3〕地球温暖化
1.地球温暖化とは、
  大気中の温室効果ガスの濃度が高くなることにより、地球の温度が上昇す
ること
  二酸化炭素が、その濃度や排出量が一番多いので最も影響が大きい
 
2.現状は
  気象庁は、日本の年間平均気温は100年間で約1度C上昇している。こ
のままでいけば、今後100年間で南日本で約4℃,北日本で約5℃上昇
し、世界中では、IPCCが地球の平均気温が最大5.8℃上昇すると予
測している
 
3.温暖化の影響
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、このまま地球温暖化が進むと、南極やグリーンランドなどの氷が解け、2100年までに地球の海面水位が最大88センチ高くなると予測している。(モルヂブ共和国は水没する)
(1)乾燥化や降雨傾向の変化、台風の大型化など異常気象の増加
(2)気温上昇による農業生産への影響
(3)森林破壊や砂漠化
(4)気候変動に対応できない動植物の絶滅
(5)マラリアなど熱帯性の感染症発生の増加
 
4.新しい市場は何か?
上記3の(1)〜(5)を食い止める市場であるが、細分化すると膨大な市場があると思われる。いくつかの例を考えてみる
(1)地球温暖化を減らす又はスピードを遅らすもの
−1、二酸化炭素の排出をなくす(例えば京都議定書)
・車(ガソリンから水素へ)
・火力発電や水力発電から、太陽光、風力、原子力発電へ
 
−2、森林破壊を減らす
・薪炭材の過剰伐採、農地への転用、過剰放牧、不適切な商業的伐採、森
林火災、酸性雨などが原因である、これらを減らすには?
 
−3、動植物の絶滅
・沖縄のサンゴの白化、丹沢山系のブナの立ち枯れ
 
5.企業はどのような対応をとれば良いか?
食糧危機・生態系の破壊・健康障害による人類存続の危機が訪れようとしている・・・。
グリーン購入法の制定(2000年4月施行)
価格+品質+利便性+環境=グリーン購入
例えばリサイクルしやすくするには
①原材料の種類を減らす
②有害物質をふくまない
③複合材料を減らす
 
(1)自社の持っている技術やノウハウを利用して、これらの温暖化を予防・
阻止するにはどうすれば良いか?
(2)国・大学・研究所などと提携して商品開発をする
(3)直ぐにやることは、温暖化を防止するために、車,電気などの使用を合
理的にするなど
 
人類にとって、21世紀は環境関連が最大の課題になる。私たちの子孫のため
一人ひとりが真剣に考えなければならない!
第61号2008年3月15日

「ラッセル幸福論」を読んで

 
「ラッセル幸福論」岩波文庫 を読んだ。バートランド・ラッセルはイギリスを代表する思想家であり、20世紀最高の知識人の一人といわれている。
この本の構成は第1部 不幸の原因、第2部 幸福をもたらすもの、となっている。
この中で、第1部の不幸の原因としては、競争、退屈と興奮、疲れ、ねたみなどの項目があるが、それらではなく、第2部の幸福をもたらすものの中から、興味を持ったものを記してみたい。
1.幸福をもたらすもの
色々な教育を受けた者のなかで、今日最も幸福なのは科学者である。彼らは、自分の能力を最大限に発揮する仕事をしている。そして、その成果は彼らだけでなく大衆にとっても重要と思われる成果をあげている。この点では科学者は芸術家よりも幸福である。大衆は、絵や詩などが分からない時には下手な絵だとか詩だと考える。しかし、相対性理論が分からない時には、自分の不勉強だと考える。その結果、アインシュタインは尊敬され、画家や作家はそうならない。画家のように、人間の懐疑主義に対して常に自己主張しなければならない生活で、本当に幸福になれる人は皆無に近い。
ただ、仕事を通して喜びを感じるのは科学者だけではない。何かの特技を伸ばした人なら誰にでも感じられる。但し、大向こうをうならせることなどを考えず、自分の技術を活かすことで満足を得ることができればの話である。
また、趣味に熱中するのも、幸福になる源泉のひとつである。
根本的な幸福は、人や物に対する友好的な関心ともいうべきものに依存している。
人に対する友好的な関心は、愛情の一つの形だが、貪欲で、独占欲の強いものはそうではない。こうした形は不幸の元になる。
幸福に寄与する愛情は、人々を観察することを好み、その個々の特徴に喜びを見出す類の愛情である。そして、人々の興味や楽しみが活かされることを願うのみで、彼らを左右する力を得ようとは思わない愛情である。この様な態度をとれる人は幸福になれる。
そこで、幸福の秘訣とは、あなたの興味を幅広くし、あなたの興味を惹く人や物にできるだけ友好的にすることである。
そして、幸福な人とは、客観的な生き方をし、自由な愛情と広い興味を持っている人であり、また、こうした興味と愛情を通して、自分がその対象にされ幸福をつかみとる人である。
となっているが・・・・。
これに、自分の長所を活かし、周りの人から凄いと言ってもらえるものを獲得し、謙虚に生きる人も幸福になれると思いますが・・・。いかがでしょうか?
2008年3月8日第60号 

前野先生を偲ぶ

 
昨年の2月に前野徹先生がお亡くなりになり早1年が過ぎ去りました。前野先生は、私が所属している社団法人日本経営士会の前会長で、アジア経済人懇話会会長、ニュービジネス協議会顧問などを勤めるかたわら、多くの勉強会を主宰されていました。1926年東京都にお生まれになり、1950年日本大学法学部をご卒業後、読売新聞記者などを経て、1960年、東急グループの総帥・五島昇氏にスカウトされ、東急電鉄の秘書課長になられました。その後、五島氏の懐刀として、政界、財界、マスコミとの折衝役として活躍されました。その間に中曽根康弘氏、石原慎太郎氏、安倍晋三氏等と密接な関係を築き、「最後の国士」と呼ばれました。1981年から1992年まで東急エージェンシー社長を勤められ、その間に業界13位だった会社を電通、博報堂に次ぐ第3位にまで躍進されました。
先生のご葬儀では、葬儀委員長に中曽根康弘氏(元内閣総理大臣)、友人代表に石原慎太郎氏(現東京都知事)など多くの政界、財界、マスコミ、友人、弟子の方々でうめられたと聞いています。
先生は3年前に肺がんの手術をされ入退院を繰り返されていましたが、驚異的な生命力と最後の国士としてのお勤めを果たすべく多くの本を出版されました。
私が存じ上げている書籍だけでも
1、「戦後歴史の真実」経済界・・・ベストセラーになる
2、「新歴史の真実」経済界
3.「他人の良さ、自分の良さの活かし方」かんき出版
4、「日本崩壊の危機」致知出版社
5、「第四の国難」扶桑社
6、「最後の首相」扶桑社
7、「日本をダメにした売国奴は誰だ」講談社α新書
8、「日本の敵は日本人」経済界
9、「凛の国 美しい日本の精神遺産」青春出版社・・・ベストセラーになる
10、「亡国日本への怒りの直言」PHP研究所
11、「戦後60年の大うそ」徳間書店
12、「国家の大義」講談社α新書 等です。
 
この中で、「凛の国 美しい日本の精神遺産」を読み返して見ました。
目次は
序章 いま若者に伝えたい先人の魂
第1章 アジアに自信を取り戻した国
第2章 教科書が教えない歴史の真実
第3章 自己を犠牲にするサムライ魂
第4章 「凛の国」で育まれた精神
第5章 日本人が戦後失ったもの
終章 「誇りと自信」を持った国へ となっています。
 
先生が伝えたかったことは、今、戦後最大の国難に直面している日本で、現代の若者たちが持っている自虐史観を棄て、美しい日本の精神文化を取り戻してほしい。そのために生き証人として、戦後日本の歴史の多くの虚構を覆し、真実を伝え「先人たちの素晴らしい精神遺産」を再認識し、品性のある気高い日本人になってほしい。そして、誇りと自信を持った国になってほしい。という事であると思います。
 
天国の先生へ
「歴史の真実を知り、美しい精神文化を持った、品性のある気高い日本人になるよう毎日を大切に生きていきます
どうぞこれからも天国から見守っていて下さい」
 
私達の心に響く内容がいっぱい詰まっています。
一度お読みになる価値があると思います・・・・!
2008年3月1日第59号

「てんびんの詩」と近江商人家訓

 
「てんびんの詩」という映画をご存知だろうか?
近江の大店の息子が小学校を出た翌日から、なべ蓋売りにだされ、悪戦苦闘しながら3ヶ月程でやっとなべ蓋を売ることが出来たというストーリーである。その間の息子の感情、や思考の変化を上手に描写し、家族の思いを綴っている。
 
この映画は、近江商人の商人道を描いたものである。商売はてんびん棒を担ぐように、前が重すぎても後ろが重過ぎても上手く担ぐことが出来ない。前後のバランスがとれてこそ上手に担ぐことが出来る。一方ばかりが良ければ他方は面白くない。このようなことでは商売は長続きしないといったことを言いたかったのだと思います。
「商売は売り手と買い手がお互いに信頼し納得する適正価格を続けることで成り立つ。」ということを・・・。
 
近江商人の家訓には素晴らしいものが多くありますが、その中で2つほど紹介します
 
1、「三方よし」
「三方よし」とは、「売り手よし、買い手よし、世間よし」のこと。
商いは買い手と売り手の思いが上手く結びつかなければなりません。これが「売り手よし、買い手よし」です。お互いがWIN−WINの関係になることです、その為には信用とか信頼が大切だという教えです。そして、もう一つ「世間よし」と言う考えが大切なのです。これは、売り手と買い手を含めた社会全体のために良いことをしようという考えなのです。今でいう、世の中に貢献するということだと思います
 
2、「人の道,天の道」
自然のめぐり合わせにより、毎日太陽が東から昇って西に沈み、毎年春夏秋冬の繰り返しがあるのと同じように、人間の行う行為は「人の為」ではなく、全て「己に帰る」のである。自分の努力や頑張りは結局は巡り巡って自分自身の為なのだということだと思います
第58号2008年2月23日

「大阪再生を担う、大阪の外食のこれから」

 
関西の地理的把握として、神戸・大阪・京都の3大文化圏があります。これらは近いのですが、其々異なるライフスタイルがあります。簡単に言うと神戸はトラディショナル、大阪は庶民カジュアル、京都はアドバンスト貴族と言えると思いますが、今回は大阪再生を担うというテーマですので、大阪に搾ってお話したいと思います。
まず、大阪再生とは何か?私は「大阪は元気だ」という「評判」を創ること。大阪に賑わいを取り戻すことではなく、大阪全体を元気にすることだと思います。元気でない街に人は集まらないし、元気でない店に人は集まらないからです。また、元気さの一つとして安さがありますが、安さだけで闘うビジネスは成功しません。私が考える元気とは若さであり、革新性であり、行動力などの「質」の評価です。消費者は、イメージで消費します。「良い」から買うのではなく「良いと感じた」から商品を買うのです。それを「好きだから買う」と言うこともできます。その中心となるイメージが「元気」なのです。ですから、消費者は元気な企業の商品を買いたいと思っているのです。例えば、ナショナル・シャープ・ソニー等…。
ではつぎに、大阪を元気にする「素」は何でしょうか?
ここに「7カ国調査でみた大阪」というデータがあります。それを見ると、世界の国と都市の認識率ではパリの認識率(98%)はフランス(97%)よりも知られており、大阪(91%)は日本(95%)よりも劣っています。このことは国・地域の階層的分類でみますと、フランスがあり次にパリがある、日本があり大阪があるとなりますが、地域のブランド的分類ではフランスもパリも、日本も大阪も、全て並列に消費者の意識の中にあると考えられます。そこで、これからは、「関西と言わずに大阪と言おう」とすることで大阪の認識度を高めることが最初ではないでしょうか。
次に世界の都市の魅力は食べ物がおいしいことです。データ−では、大阪の魅力は新しい情報発信(いつも新しい)とグルメと教育となっています。そこで、これからの大阪再生は、外食産業(グルメ)の手にゆだねられる比率がかなり大きいと思われます。
そこで、再生ビジョンのために大阪の食の基盤となるものについて考えてみたいと思います。大阪人はお金を使うのがキライ(平均消費金額調査では全国で下から5番目)ですが、食費にはお金をかけます(消費額に占める食費の割合であるエンゲル係数では全国で上から3番目)。「食道楽」は大阪人の基本資質です。味覚も鰹節と昆布でとり、“うどんはツユや!”が代表されます。また、内海文化の大阪人は、いか・たこ・えび・さば・ぶり等を好みマグロをあまり食べません。また、大阪はソースと酢の文化とも言えます。事実、大阪には「酢」を使う料理(しめ鯖・バッテラ・ギョウザ等)が多く、大阪人の多くが「酢」を好みます。味ぽんの消費量も関東圏に比べ近畿圏では3倍になっています。
次に大阪の飲料基盤について考えてみたいと思います。「大阪の酒はビールと発泡酒」と言ってよいと思います。そこで、ビールに合う食べ物としては焼き物(例えば、焼肉・焼きそば・たこ焼き・お好み焼・いか焼き・ろばた焼き・焼きギョウザ等…。)が一番あうと思います。これからの大阪の味は「ビール+焼き物」をつなぐ「味の要素」にあるのではないでしょうか。これらを家庭で食することが良いと思われますが、大阪の持ち家比率は最下位の東京につづく2番目の低さです。借家の狭い家で焼きものをすると、すごい煙がでて臭いがし、いつまでもその匂いが残るのがいやな人が多くいます。すなわち、これらの焼き物を食べたいと思っている人が多くいますが家で作れない。という事になります。ここで、家庭で作れない、味わえない食事を外食に求めている図式が描けます。
そこで提案ですが、これからの大阪の食戦略として、
 
「焼き物」とビールの相性を生み出すのは「こげ」、
家で楽しめない食事は「こげ食」、
香化(こげ)食=香ばしさと歯ざわりを楽しむ食事。
 
香化を大阪の新しい外食文化のコンセプトにし、これを満足させる外食を考えてはいかがでしょうか?
香化食の外食化→   焼肉・焼きそば・たこ焼き・お好み焼・いか焼き・
              ろばた焼き・ギョウザ・焼き魚・お餅・ケーキ・煎餅

大阪再生ビジョン

温かいお香化、温かい大阪

香化食がおいしい、大阪のお店

 

そして、大阪の街を香化の煙で、元気にしよう。
 
高き屋に のぼりて見れば 煙り立つ 民のかまども にぎはいにけり(仁徳天皇)
第57号2008年2月16日

「小さな小金持ちへの8つのステップ」(著者:本田健)紹介

 
1年ほど前に、ある方から「小さな小金持ちへの8つのステップ」(著者:本田健)という小冊子を送っていただきました。その時にざっと読んで書庫にしまっていたのですが、再度読んでみました。何らかの参考になるかもと思い、目次を記してみます。
 
第1章 何故普通の人は幸せな小金持ちになれないのか?
1−A普通の人が金持ちになれない7つの理由
1−A−1今までお金について真剣に考えたことがない
1−A−2自分の好きなことをやって生きていない
1−A−3自分が幸せにも、金持ちにもなれると思っていない
1−A−4「幸せな小金持ち」になるために必要な知識や習慣がない
1−A−5勇気や行動力、決断力がない
1−A−6やるべきことを先延ばしにしている
1−A−7「幸せな小金持ち」に導いてくれる先生や友人がいない
 
1−B普通の人の人生を蝕むお金の6つのストレス
1−B−1お金のためにしなければいけないイヤな仕事
1−B−2自由のない奴隷生活
1−B−3お金がらみで起こる夫婦間の緊張感
1−B−4よそよそしい家族、ぎくしゃくした人間関係
1−B−5夢とワクワクのない退屈な人生
1−B−6日常的なお金の心配と老後の不安
 
第2章幸せな小金持ちという生き方
2−A「幸せな小金持ち」とはどんな人たちなのか?
2−B「幸せな小金持ち」の人生:8つの特徴
2−B−1自分の好きなことをやって人生を生きている
2−B−2節約家で普段は質素な生活をしている
2−B−3明確な人生観、人生の目標を持っている
2−B−4お金やビジネスが大好き
2−B−5決断力、行動力がある
2−B−6感情的に安定している
2−B−7自分の愛するライフワーク(ビジネス)を持っている
2−B−8愛で結ばれた夫婦関係、楽しい家族、友情を持っている
 
第3章「幸せな小金持ち」への8つのステップ
3−1自分の大好きなことを仕事にする
3−2社会の仕組み、時代の流れを知る
3−3大好きなこと(ライフワーク、ビジネス)の回りに儲かる仕組みを作る
3−4お金のIQを高める
3−5お金のEQを高める
3−6ビジネスのあらゆる面をマスターする
3−7人間の心理を学ぶ
3−8自分の才能・豊かさを分かち合う
 
第4章普通の人から幸せな小金持ちへ
 
第5章日常的にできる5つのこと
5−1大好きなことを見つけ、少しづつ日常でやってみる
5−2「幸せな小金持ち」に導いてくれるメンターや友人を探し教えを請う
5−3「幸せな小金持ち」の生き方、考え方を学び自分の習慣を変える
5−4勇気を出して決断し、いろんなことに挑戦していくこと
5−5「幸せな小金持ち」への道のりを楽しみながら歩くこと
 
幸せな小金持ちになって、人生を明るく朗らかに活き活きと生きましょう!
2008年2月9日第56号

繁盛店を作ろう

繁盛しているお店には店員の動きがある!!!

 
今回は繁盛店について、考えてみようと思います
 
1.お客様を引きつける店員の動き
  売れる店には活気がある。お客様が引き付けられるかどうかは、店員の
動きによって大きく左右される。
  店員は、お客様を自分の店に引きつけることも、逆に追い払うこともで
きる強いパワ−を持っている。
 
(1)お客様を引きつける動きは、作業をしている店員の姿である。
  忙しそうに働く姿は店に活気を与える。お客様の立場からすると、店員が
何か他のことをしている間は商品をすすめられる心配はないので、気軽に
冷やかすことが出来る
 
  ① 他のお客様に接客している店員
  ② 忙しそうに包装している店員
  ③ ケ−スやショ−ウインド−を拭いている店員
  ④ 店内の飾り付けをしている店員
  ⑤ 商品の準備をしている店員
  ⑥ 商品を揃えたり並べなおしている店員
  ⑦ 実演販売をしている店員
  ⑧ 店員の声
 
お客様は他のお客様に向かって発せられた呼びかけに引きつけられる
  「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」「今日はお買い得ですよ」
という声が店全体に流れているような状況はお客様を強く引きつける。
 
  お客様を上手く引きつけようと思ったら、お客様が近づいてきたのに気づ
いても、さりげなく仕事を続けることが非常に大事である。また近づいて
きたお客様に向かって、声をかけないでおくということも重要なポイント。
 
2.お客様を遠ざける店員の動き
  売れないお店は活気がない。店にはほとんどお客様がなく、たまに来ても
入り口のあたりをウロウロしただけですぐにどこかへ行ってしまう。お客
様がこないので店員も退屈してしまい、よけいに活気がなくなる。悪循環。
  この売れない店を救うには前もって考えておくことが2つある。
  ・通行量はどうか(立地は?)
  ・商品はどうか
  この2つがまあまあであれば、考えられるのは、店舗レイアウトの失敗と、
店員の態度や行動にある。
 
(1)お客様を遠ざける店員の動き
 
 ① 店の真ん中で怖い顔をしている店員(本人はお客様待ちのつもり)
  ② 店の入り口をふさいでいる店員
  ③ 店の前にでてお客様を捕まえようとしている店員(店頭でウロウロし
ている)
  ④ すぐにお客様に近づく店員(早すぎる接客)
  ⑤ お客様が近づくやいなや「いらしゃいませ」と声をかける店員
  ⑥ 商品をひやかすだけなのに、「何をお探しですか」「ご予算は」等と話
しかけてくる店員
  ⑦ いくら動いていても、店員同士でおしゃべりをしている。
 
  従来はこのようなお客様を追い払う動きが奨励されていたきらいがある。
例えば、
  ・開店する前に全ての準備を終えてしまうのが正しく、開店してから作業
をしているのはいい加減な証拠。
  ・店員は正しい姿勢で気を抜かずに待機し、お客様を待たなければならない。
  ・お客様が来たら、すぐに「いらっしゃいませ」と挨拶しなければならない。
  ・お客様に対しては積極的にアプロ−チすべきだ。など
 
自分がお客様になって考えると、こんなことが出てくると思いますが・・・。
当たり前のことを当たり前にやる!
自分の周りを一度見渡してみればいかがですか・・・?
第55号2008年2月2日

「橋下氏が大阪府知事に当選」

 
2008年1月27日の大阪府知事選挙で自民府連推薦、公明府本部支持の橋下氏が当選した。現役最年少の38歳、獲得数は1832857票で、次点の熊谷氏に84万票の大差である。
橋下氏は、「子育て支援」を政策の柱にすえる一方で、出資法人改革などの行財政改革を訴え、タレントとしての知名度を生かして選挙戦を終始リードした。
出口調査では、女性の59,5%、無党派層の55,1%、が橋下氏に投票している。そして41%の人が「人柄」を投票基準にしている。
 
橋下氏は「大阪を変えないといけないという思いでいっぱい、突き進むだけ。」といっているが、有権者が知事に期待することは、堅実な知事像ではなく、何をするか分からない個性的な知事像である。又、永年大阪の復権が叫ばれながら、凋落の歯止めがかからず、府財政も危機的な状態が続き、もはや、「大阪の元気・復権」のためには、様々なしがらみのない人でないとできないと考えた結果であろう。
 
大阪再生の急務は、言うまでもなく府財政の建て直しである。
選挙直前に、府が巨額の府債の返済を先送りして財政再建団体への転落を免れている実態が表面化したが、これを粉飾決算ではなく隠し事のない形でどのように再建するかが手腕の見せ所である。橋下氏はこれまで行政の経験は全くない。威勢の良いことをぶち上げても官僚の言いなりにならざるを得ないことも出てくるであろう。これらに対抗するには有能なブレーンをおくことがまず第一である
 
また、橋下氏は街頭演説で「東京から大阪がバカにされるのが我慢ならない」と訴えた。その大阪がバカにされる中には、「またタレントが知事になる」ことも含まれている。派手なパフォーマンスや話術も結構であるが、大阪の良いところを活かしながら、しっかりと政策で示していってほしいと思いますが・・・。
第54号2008年1月27日

「黒字浮上!最終命令」

 
 「黒字浮上!最終命令」出向社長奮闘の記録、著者:猿谷雅治氏、ダイヤモンド社を読んだ。なかなか読み応えのある、面白い内容であったので紹介したい。
 
 1部上場企業の部長が、万年赤字子会社の社長に出向し、色々と苦労しながら再建していく過程を描いたもので実話に基づく物語である。親会社の社長からは「1年以内に黒字の目処がつかないときには会社を整理せよ」と命じられる。出向先の厳しい状況の中で、新社長は次々と方策を打ち出していくが、最初はほとんどの社員が元気もなく、やる気もない。しかしだんだんと意欲づけられ組織が動き始める。そして9ヶ月後、黒字浮上に…。というストーリーである。
 
一般的には、売上を上げ、会社を発展させるためには、多くの広告を打ったり、設備投資をしたり、新製品を開発したりというように戦略的な手をうつ。しかし、この万年赤字会社ではこのようなお金を投資する戦略的な手段を使えなかった。そこで、沢井(新社長)は、お金をかけずに内部管理で組織の活性化を計る、具体的には「目標による管理」の考え方と手法で変革を成し遂げ黒字にした。それらのポイントを簡単にまとめると
①トップのあり方として
組織を変えるには先ずトップ自身が変わること。その強い姿勢と熱意が組織活性化の原点であること
②改革の進め方として
システム的側面と人間的側面の両面から手を打つこと。つまり、仕事をする仕組みを作ることと、社員の自発性や主体性を高めるように持っていくこと
③活性化実現のために
システムと人間的両面から、間延びしないように次々と手をうっていくこと。活性化の決め手は、古い管理の考え(情報を流さず,命令統制する)を捨て、皆が内に持っているものを解き放たせ一緒に働くこと。
 
今年も昨年に続き、中堅・中小企業には景気がよいという実感があまり感じられないでしょう。この本は、戦略的なお金を使うことが出来ない中で、生き残っていく一つの方法として大いに参考になるのではないでしょうか?!
第53号2008年1月20日

「運動不足解消法」について

皆さん、最近運動不足ではありませんか?足腰が弱ってきていませんか?

“毎日少しづつ続ける事で運動不足を解消し足腰を鍛える方法”を知りましたのでお知らせします!! きっと役に立つと思います。
 
 人間の筋肉は、約70%が下肢に集中しています。そして、最も老化が表れやすいのが、下肢の筋肉郡です。ここを鍛えるわけです。ただ、鍛えると言ってもあまり強い負荷を与えたり最大筋力を出したりすることは良くないそうです。激しい運動は必要以上に筋肉を疲労させ、身体に悪いストレスを与えるからです。ただし、若いスポーツ選手は別です!
 
そこで皆様に是非お奨めしたいのが、次の3つです。
1番目は、お相撲さんでお馴染みの“四股踏み”です。バーベルなどの器具を使わず、自分の体重だけを負荷にしながら、いつでもどこでも簡単に、男女を問わずに行えるところが良いと思います。
四股踏みの回数は100マイナス自分の年齢が基準です。
例えば現在60歳であれば100−60=40回です。
ここで押さえておきたい注意点は、四股を踏んだときにできるだけ腰を深く落としこむことです。そして中腰の姿勢をとることで、大腿部の筋力が鍛えられます。大腿部の筋繊維が太くなり、数が増え、毛細血管が増加して血流が増えます。すると循環器系統も丈夫になります。
 
2番目は“空気いす”です
これはその名の通り、何もないところでイスに腰掛ける姿勢をとることです。柱や壁に背中をつけて腰を落とし、膝が90度になるまで曲げます。そしてこの態勢を3分間保つのです。太股の筋肉が張り軽い痛みを感じるかもしれませんが、何度かすれば慣れてきます。最初は無理をせず少しづつできるようになっていけば良いと思います。これの効果は足腰を鍛え、脳を活性化することです。出勤前や仕事の合間に気分転換を兼ねたストレッチとして続けられることをお奨めします。
 
最後に“爪先立ち”のストレッチです。
通勤電車の中で、つり革につかまって背筋を伸ばし、数センチかかとを浮かせた状態を10分間できるようになるまで頑張ってみてください。家の中でもかかとを浮かせて爪先立ちで生活をしてみてください。
 
これらの効果は毎日することが最良です。1日おきでもその差は僅かですので構いませんが、2日おきではその効果はかなり減少し70%ぐらいになります。1週間おきでは50%、2週間おきでは効果は全く見られなくなります。こんなことも頭にいれて、無理をせず、疲れたら休み、体調と相談しながら継続するのが良いのではないでしょうか。
 中腰姿勢で筋肉を刺激すると、血管に付着していた老廃物や諸々の物質を溶かす酵素が体内に作られます。血管を若く保つことは、健康や長寿のバロメーターです。
 
人生100年の長寿社会が到来します。身体的、精神的に逞しく美しく活き活きと生きぬくためにも今日からはじめてみませんか???       
             よけいなお世話や!?!?    失礼致しました。
第52号2008年1月12日

「拒否できない日本」副題、アメリカの日本改造がすすんでいる。

 
著者 関岡英之氏(文春文庫)を読んだ。
この著者は、日本の色々な改革、例えば、建築基準法の改正や商法の大改正、公正取引委員会の規制強化、弁護士業の自由化や様々な司法改革など・・・、これらはすべてアメリカ政府が彼らの国益のために日本政府に要求して実現させたものであり、そのことはアメリカの公文書に率直に明記されている。と述べている。
そして、近年の日米関係のこの不可解なメカニズムの原因を探り、様々な分野で日本がアメリカに都合の良い社会に変えられて来た経緯を、アメリカの公文書に則して分かりやすく描いている。その一部を紹介したい
 
1、数年後の日本を知る必読の文献
これから数年後の日本に何が起きているか、それを知りたいと思ったときに必読の文献がある。アメリカ政府が毎年10月に日本政府に突きつけてくる「年次改革要望書」である。日本の産業の分野ごとに、アメリカ政府の日本政府に対する規制緩和や構造改革などの要求事項がびっしりと書き並べられている。「年次改革要望書」では、最近まで5つの優先分野が指定されていた。「通信」「金融」「医療機器・医薬品」「エネルギー」「住宅分野」である。しかし、2001年版以降の「要望書」から「住宅分野」が姿を消した。住宅分野については、アメリカは既にほしいものを手に入れた、というわけである。住宅分野についてアメリカ政府が日本政府に要求していたのは、ひとことで言えば木材製品の輸入拡大につきる。もともと日本はアメリカにとって木材製品の最大の輸出市場なのだが、アメリカはビジネス・チャンスを更に拡大しようとして、過去数年さまざまな要求を日本に突きつけていたのである。日本政府がこれまで建築基準法の改正、「定期借家権制度」の導入や「住宅性能表示制度」の導入など一連の規制改革を進めてきた最大の理由はここにあったのである。
 
2、日本政府はなぜ外国業者の利益をはかるのか
この内容については、インターネットで公開されているアメリカ政府の公式サイドから簡単に知ることができた。アメリカ政府自身が、その事実を公式文書の中で堂々と公表している。それにしても、日本政府はなぜ、外国業者のビジネス・チャンスを拡大するために、審議会に諮問して答申書を作らせた上で法改正まで行うという、手の込んだ手続きを踏んでいるのだろう。なぜそこまでする必要があるのか
 
3、クリントン政権の考え出した「年次改革要望書」
そもそもこの「年次改革要望書」とはいったいどうゆうシロモノなのか。日本とアメリカとの外交関係において、それはどのように位置づけられているのか。アメリカ通商代表部の「外交貿易障壁報告書」2000版に「年次改革要望書」が毎年提出されるようになった経緯が書いてある。それによると、これは1993年7月の宮沢首相とクリントン大統領の首脳会談で決まったことらしい。
個別産業分野の市場参入問題や、分野をまたがる構造的な問題の是正を日本に迫るため、アメリカが日本に外圧を加えるための新しい武器として、クリントン政権が考え出したものということらしい。
そして、1994年に最初の「年次改革要望書」が提示された。それは32ページの英語の文書で、個別産業分野としては、農業、自動車、建築材料、流通、エネルギー、金融、投資、弁護士業、医薬・医療、情報通信など、分野横断的なテーマとしては、規制緩和や行政改革、審議会行政や情報公開、独占禁止法と公正取引委員会、入札制度や業界慣行、そして民事訴訟法制度などが網羅され、まさに日本の産業、経済、行政から司法にいたるまで、その全てを対象にさまざまな要求を列挙したものだった。
ところが、不思議なことにマス・メディアでもこのことはほとんど報道されていない。
日本の将来にとってこれほど重要な意味を持つアメリカ政府からの公式文書である「年次改革要望書」の全文が日本のマス・メディアで公表されたことはない。
それでは、アメリカ政府が日本政府に毎年どんな要望を突きつけているのか、一般の国民はどうすればしることができるのだろうか。
 
4、内政干渉を隠そうともしないアメリカ
種明かしは、在日アメリカ大使館の公式ホームページで全文が日本語に翻訳され公開されている。過去数年のバックナンバーもすべて日本語で閲覧できる。アメリカという国は内政干渉の事実を隠そうともせず堂々と構えている。隠そうとしているのは干渉されている側の方なのかもしれない?
 
【著者】1961年生まれ、慶応大学法学部を卒業後、東京銀行に入行、14年間勤務の後、早稲田大学大学院理工学研究科に入学して建築を学び、2001年修士課程終了
 
一部を記しましたが、日米関係を理解する上で素晴らしい一読に値する本だと思います。
第51号2008年1月6日
 
2008年 明けましておめでとうございます!
 
今年は是非色々な意味で良い年になることを期待しましょう!
他力本願ではいけませんので、自分なりに出来ることを計画し実行したいと思います。
私は毎年、年末にその年に計画したことが上手く言ったこと、残念ながら上手くいかなかったことを振り返り、そして来年はこのようにしたいと目標を立てています。
 
新年にあたり、今年の抱負を書いてみたいと思います
1.人生の目的
①私が毎日進歩し、潜在能力を開発し、明るく楽しく活き活きと生きることで自他共に幸福を目指し、ひいては世の中に貢献すること
②私は一灯をともすコンサルタントになり自己実現すること
 
2.私の信条
①私はいかなる時であっても、力と勇気と信念とを持って、心豊かに積極的に堂々と人生を生きる
②私は長所をより伸ばす人生を生きる
③今いまと今という間に今ぞなく、今という間に今ぞ過ぎ行く。ただ今を生き切る
 
3.私の役割
①経営コンサルタントのプロとして、実践力、指導力、説得力を持ち、企業のお助けマンになること
②講演、セミナー、研修などを通じて、肯定的、前向き、積極的な心構えを作り、人生を活き活きと生きるお助けマンになること
③人間学(中村天風先生・芳村思風先生)、心理学、歴史学を学び、情報収集力をつけ世の中に役立つ本を書くこと
 
4.日常の心がけ
①いつも感謝と喜びに満ちた良い言葉、良い行いを心がける
②何事も美しい面、良い面から人を見る
③人と会う時には明るく、朗らかに、活き活きと、勇ましく
④真の勉強は体験なり、積極的な行動人間になる
⑤今日やるべきことは今日やる、明日に延ばすな
⑥習慣は第二の天性、常に良い習慣をつける
 
5.今年の目標
①講演、セミナー、研修を年120回実施する
②経営コンサルタントのお客様は5社まで
③昨年に続き本を出版する
④今年も毎週ブログを更新
⑤英会話(毎週1回個人レッスンを受け、日常会話は不自由なく出来るレベルになる)
⑥書道(昨年に続き、毎月2回先生宅に通う)
⑦ゴルフでシングルになる、現在ハンディ12(今年こそ年20回はゴルフに行く)
⑧半断食で体重を70キロ以下にする(現在75キロ)
⑨日本経営士会の常任理事、アキナイクラブ事務局、ハンケンフォーラム事務局、いちぢく会事務局などをきっちりとやる
⑩今年も年2回海外旅行する(12月にイギリス決定、もう1回は?)
 
私は16年前に父が亡くなってから、出張で家を空けている時以外は毎日実行していることがあります。それは、毎朝の御参りです。私の家は神道です。大祓えの祝詞(おおはらえのことば)というのがあり、父が毎日、朝晩2回御参りしていました。1回で約5分位かります。これを父は暗記していました、紙に書いてあるのですが、文語体で且つ、舌がもつれる言葉遣いです。これを私も覚えようと思い、毎日毎日反復して覚えました。
反復の力は凄い!と思います。大脳生理学で、人間は、1回聞いたり、見たりしたことは、直ぐに忘れるそうです。誰もが何もしないで1日寝ると30%忘れ、2日で50%、1週間で85%、2週間で98%、1ヶ月で一番印象に残った言葉や映像のみが記憶されるそうです。ところが、同じことを間をおいて(例えば毎日1回づつ)6回反復することで、数年にわたり60%近く覚えておくことが出来るそうです。私はそれを信じて実行してみました。そして暗記することが出来ました。
これは、誰でもやればできる!ということです。
ぜひ、何事に挑戦するにも、反復!することを忘れず、又反復することで何事でも覚えられることを信じてお互いに頑張りましょう!!
◆第50号2007年12月23日

意味のない営業日報はやめなさい!

 
 先日、顧問先の社長から「業績が悪いので、営業マンのスキルアップの研修をお願いできないでしょうか」と相談を受けました。この会社には業績を上げる仕組みがまったくなく、営業マンの個人プレーに頼っていました。営業マネジャーは、営業マンの足りない業績をカバーするために駆けずり回っているという有様です。この会社の営業マネジャーは営業マンとして業績を上げてきたことが評価され、マネジャーに抜擢されており、プレーヤーとして優秀であった営業マンでした。このような個人プレーが得意だったマネジャーは、営業マンのスキルは自分で身につけるものだと信じています。上司から教えられた経験もないし、教え方すら知りません。優秀な営業マンであった営業マネジャーほど、なぜ営業マンができないのか理由もわからないし、業績の上がらない営業マンの気持ちすら理解できないものです。
野球やサッカーでも、優秀な選手が必ずしも名監督になれるわけでないのと同じで、営業マンと営業マネジャーでは求められる能力が大きく違います。モノが売れない時代は、マネジャーに求められるものは、営業マンを個人プレイではなくチームプレイで業績を上げていく仕組みをつくることです。
では、営業マネジャーの最もはじめに取り組むべき役割とは何でしょうか?営業マネジャーの本来の仕事は、部下をやる気にさせてチーム全体を管理し、目標を達成することです。営業の業績は、「営業量×営業能力」で決まります。営業活動は、ムダな時間が大変多いです。まずは、スキル研修をする前に、このムダをなくし、持っている能力をターゲット顧客に集中させる仕組みをつくることです。ムダをなくすためには次の4つのことにまず取り組んでください。
 
①サボりを減らす ②ダラダラ会議をやめる ③移動時間を効率化する ④営業日報をやめる
 
この中で一番のムダは、書かせることが目的になってしまった形骸化した営業日報です。あなたの会社は、営業日報を何のために書かせているでしょうか?
ムダな営業日報は生産性を落とすだけです。言い換えれば何の役にも立たない、ただ書かせているだけの営業日報であれば、書かないほうが営業の生産性が上がることが多いのです。私は、意味のない営業日報を書かせるのであれば、日報をやめて、毎日営業マンからのヒアリングを行うように指導しております。営業日報は、マネジャーがしっかり見ていないと、営業マンにとっては不都合な報告や行動をごまかして報告することになりかねません。それどころか、営業マンの貴重な営業量(仕事時間)を奪っています。営業日報を書いている時間は、営業マネジャーにとっても営業マンにとっても「仕事をしている」と錯覚させています。成果を生む内容になっていなくても・・・。それどころか嘘やごまかしが含まれていることも多々あるのです。マネジャーが「状況把握のために、できるだけ詳しく書いてくれ」と要望すればするほど、作文になってしまい、時間をとられ、営業量がどんどん減っていきます。
例えば、進捗状況欄に、「受注決定」「見込みあり」「検討中」「提案中」「新規商談」「見込みなし」「対象外」・・・などが書かれてあったとします。これらは営業マンが自分の判断でお客様の反応と商談状況を記載しています。しかし、楽観的な部下と貴重な部下では明らかにそのモノサシは変わります。楽観的な部下は「見込みあり」としても、慎重な部下は「検討中」とするかもしれません。このように営業日報は部下にもマネジャーにも時間的、精神的な負担をかける割には、信頼できる情報が集まりにくいのです。労多して実りが少なく、本来ならば作戦を立てるべき情報源となるべき営業日報が結果として時間だけがかかってしまう意味のないものになってしまいます。
そこで、営業日報の代わりに毎日ヒアリングをするのです。「報・連・相」についても良い報告はしてくれますが、悪い内容は自分で何とかしようとして自発的に報告しない傾向があります。営業マンからの「報・連・相」を頼っていては、リスクを発見することは難しいのです。マネジャーの側から積極的に営業マンに対して話かけ、営業マンから「報・連・相」すべき情報を吸い上げるのです。マネジャーが営業マンの顔を見ながら「ヒアリング」することで、本当のことを報告する職場環境をつくりだすことができるのです。このヒアリングで最も重要なことは、「ベクトル合わせ」です。会社の理念やビジョン、方針、価値観などを共有することを忘れてはいけません。毎日、営業マンとヒアリングをし、コミュニケーションをとり、理念や方針を浸透することだけで営業の業績は上がります。
◆第49号2007年12月16日

利益感覚をもつために幹部・管理者はなにをなすべきか?

 
先日、顧問先の幹部に、「100円で仕入れた商品を140円で販売したときの粗利益率はいくらですか」と質問したところ、「40%」という答えが返ってきました。正解は28.57%(40円÷140円×100円)です。最近、このように数字に弱い幹部・管理者が多いことに、驚かされます。幹部・管理者の役割は、部下を育成することや売上を上げることも大切ですが、ヒト・モノ・カネという経営資源を使ってきちんと利益を出し業績を上げることです。利益感覚のない幹部・管理者の多くは、売上さえ上げればいいと考え、安易な割引をしたり、気がつけば過剰なコストがかかってしまったりすることがあります。会社の利益は、現場の幹部・管理者の能力で決定するといっても過言ではありません。しかし、多くの幹部・管理者は、売上の数字からの発想に陥ってしまって、利益から逆算しないため、必要利益を稼ぐことができないのではないでしょうか。
特に、幹部・管理者は、利益に対する感覚を鍛えなくてはなりません。幹部・管理者は数字で考え、数字で意見を言い、さらに、仕事のプロセスを数字化して現場の見える化を図るなど、計数管理に取り組んでこそ利益を出し続けることができるのです。私が幹部・管理者に売上高・粗利益率・固定費の数字だけを指導しただけで、利益が数倍に伸びることもあるのです。多くの幹部・管理者は会社に長く勤めると、役割分担が明確になり、自分の仕事の範囲内だけで成果を上げることに取り組んでしまいます。サプライチェーンや利益を出す仕組みを理解しないまま、狭い発想で仕事をするため、利益の感覚が身につかないまま幹部・管理者になってしまうことが多いのです。
 
売上・粗利益率と固定費の額の数字がわかるだけで、利益の出し方が見えてくるのです。会社にとって、売価をいくらにするか(粗利益率をいくらにするか?)は大変重要な戦略です。実際はこの粗利益率を独自で決めるわけにはいけません。業界の慣習、ブランド力、デザイン、機能、品質、アフターサービス、さらには全くの新商品かどうかなど、お客様のニーズによって異なってきます。そこで、競争価格を調べ、その予定価格で売れるかどうかを検討し、それらに基づいて仕入価格を決め、仕入先と交渉しなければなりません。仕入先はできるだけ多くの利益を得ようとしますし、自社もできるだけ安く仕入れなければ売価が高くなります。自社と他社とを比較し、これで売れるのか、かつ利益が得られるのかを、よく検討しなければなりません。この時、利益感覚が鋭くなければこれで良いのか悪いのか、自社がどういう状況にあるのかも分からなくなります。幹部・管理者として利益感覚が大いに発揮される場面です。
 
このように、幹部・管理者は担当している事業の利益感覚を磨き、利益を出し続ける仕組みづくりをし、部下の時間的コストを削減し、どのように利益を上げていけばよいのかを考えなければなりません。損益計算書や貸借対照表だけでなく、顧客・商品・人員という切り口から現場の生産性や顧客動向、商品販売の傾向などデータをつぶさに見ていくことが大切です。勘だけでやっていてはいつまでたっても利益感覚を磨くことはできません。何事も数字で押さえていく習慣が利益感覚を磨いてくれるのです。しかし、自分だけが利益感覚を身につけても利益を出せる体質はつくれません。この利益感覚を部下に教え育てていかなければなりません。さらに、部下に利益感覚だけを教えても、会社の成長には限界があります。会社の方針を十分に理解させ、人として成長できる指導が利益を出し続ける会社になる絶対条件といえます。利益感覚は一朝一夕には身につきませんが、常にデータを集めデータを見ながら、売上・利益との相関関係を見る習慣を身につけるように努力しましょう!
◆第48号2007年12月9日

社長の右腕幹部はこうすれば育つ!

 
 多くの社長とお話していて、自分の右腕がいないという嘆きの相談をよく受けます。私は社員が30名くらいまでは、社長一人が頑張れば何とかなると思いますが、それ以上に発展させようと思ったら信頼できる右腕幹部が1人いると考えています。それも社長と価値観・使命感・ビジョンを共有できる人、社長の気持ちを理解できる人である一方、社長とは違う特技を持った人が必要になります。実際、伸びている企業には、必ずといっていいほど社長の参謀役を務めるデキる経営幹部が存在します。三国志に登場する「諸葛孔明」は社長の望む理想的な右腕幹部と言えます。しかし、社長と同じくらい高い価値観と使命感・危機感を持って、社長よりも優れた専門性を持った右腕幹部は、なかなか育たないのが現実でしょう。
一般的に、社長と経営幹部の溝は、経営幹部と新入社員の溝よりも大きく開いているといいます。なぜこんなに溝があるのでしょうか。社長とは「自宅を担保に入れて借金をして仕事をする人」だからです。経営幹部は入社してトントン拍子に出世してきたのでしょうが、サラリーマン意識はなかなか抜けきらいものです。経営幹部は決してサラリーマンの上がりではないのです。会社が窮地に立ったときに社長と一緒に戦う覚悟がいるのです。優れた右腕幹部として、社長と共に難局を克服する牽引役となってほしい、時には社長の方針や支持の矛盾や無理に対して、社長に苦言を呈してくれるくらい会社に愛社精神を持ってほしいと社長は望んでいます。会社が求心力を保ち成長を成し遂げることが出来るかどうかは、右腕幹部の任務遂行の成否にかかっています。
明日は、東京の中央会・教育センター様の主催で、「社長を補佐する 右腕幹部の役割と実務」のセミナーをします。多くの社長は優れた右腕幹部を育てようとしていません。勝手に右腕幹部育つと思っているのか、外部から連れてくればいいと考えているのでしょうか。もちろん、他社からヘッドハンティングで右腕幹部を持ってきても、一時的には対応ができ業績も伸びますが、外部から来た人が社長の理念や思いに共感・共鳴して仕事をするでしょうか?やはり、右腕幹部は社内で教育し、機会・環境をつくり、地道に育てるべきです。右腕幹部の候補として一番重視することは、社長に対して人間的に尊敬していて、愛社精神を持っているということです。社内にそのような人がいないときは、外部から将来伸びる可能性のある業界未経験の若手を採用して、地道に教育するしかありません。
 
さて、右腕幹部を育てる上で何が一番大切でしょうか?
 
社長は右腕幹部に何を求めているのでしょうか?右腕幹部は社長の要望にかなった最高の人材育成の賜物でなければなりませんが、間違ってはいけないのが、決して自分の思い通りに育てようとしてはいけないことです。右腕幹部を育てる上で一番大事なことは、その人の長所を伸ばすことです。これは、社長が伸びてほしいところを伸ばすよりも、むしろ本来持っている長所を伸ばすことのほうが理想の右腕幹部に育つのです。先に短所や欠点を治そうとしてはいけません。長所よりも先に短所を治そうとすると、人間の幅を広げる作業としては非効率となり、努力に見合った成果が上がらなくなる可能性があります。
例えば、ある経営幹部は「行動力があるけれど、あわてて失敗するクセがある」としましょう。「行動力」という長所を評価し伸ばしていけば、その長所はどんどん魅力的になり、周囲からの評価もさらに高まるはずです。しかし、「あわてグセ」という短所を、どんなに時間を掛けてなくそうとしても、せいぜい「人並み」に直せるのが関の山です。その上、人並みになったくらいでは、誰からも評価されません。長所を伸ばせば、それが短所をカバーする力にもなってくれます。「色白は七難を隠す」ということわざがある通り、他人よりも秀でる何かを持っている人は、その強烈な輝きによって、それ以外の欠点を隠してしまうことができるのです。「三つ子の魂、百まで」というように、ある程度の年齢までに身に付いた欠点というのは、努力してもなかなか抜けるものではありません。自分では克服したつもりでも、意識的に抑えているにすぎず、根本的になくなったとは言えません。その意味でも、欠点を直すという取り組みは、教育効果として低いと言えるかもしれません。むしろ長所を徹底的に伸ばすことが、合理的で効果も絶大です。右腕幹部を育てられるかどうかは、社長が経営幹部の長所を評価する眼を持ち、そこを伸ばす機会を与え、限界を突破させる社長の度量と才覚次第です。
◆第47号2007年12月2日

社員教育は社長の最重要の仕事である!

 
 「社員がなかなか育たない」「優秀な社員ほどすぐに辞めてしまう」と嘆く社長が多くいます。そういう社長は、「社員教育をしても儲からない」「社員教育する時間もお金もない」と言い訳をします。「当社は社員教育をしっかりやっている」と社長が思っていても、成果が出ていない場合は、やり方が間違っているのです。多くの場合、研修会社やコンサルタント任せにしていたり、経営理念や仕事のあり方を教えないまま、知識・テクニックだけを教えているのです。このような発想では社員は育つどころか、辞めて行っても仕方がありません。
一般的に、業績を伸ばしている社長は志を持って事業をして、教育熱心な人が多いのです。会社とは、社長の志・理念・方針のもとに一貫した行動をとる組織でなくてはなりません。社長と社員の価値観が違うと本気で動いてくれないものです。だから、社長の価値観を社員に理解させ、共鳴させる働きかけ・教育が必要なのです。つまり、「社長とともに戦う同志をどれだけつくれるか」が社員教育の本質と言えます。社長にとって自分の価値観と会社の理念が一致することは当たり前です。しかし、社員の価値観と社長の価値観とは一致していないことがほとんどです。同じく、社長にとっては、自分のライフデザインと会社のビジョンは一致しますが、社員にとって会社のビジョンと自分のライフデザインとが一致するとは限りません。そのために、社長は事業の志・価値観を社員に共鳴するまで語り続けるから、理念とビジョンを共有・共鳴できるのです。社員のライフデザインに会社のビジョンの一部を役割として担うことが組み込まれたら、一枚岩の組織、強い組織が作れます。だから、社員教育は社長にしかできない仕事なのです。社員教育とは、社長の価値観を社員に浸透させる作業に他なりません。「儲かる」の漢字は「信者」と書きます。社員が社長を信じる信者になれば会社は儲かるようになるのです。私は、顧問先の社長には何よりも優先して社員教育に「お金」も「時間」、そして「情熱」をかけるように指導しています。
 とはいいながら、自分が勉強しようとしない社長には教育はできません。社長は社員に経営理念を浸透させるために何が必要か、社員がやる気を持つためには何が必要かを勉強しなければならなりません。社長は社員が育つ環境をつくることが何よりも大切です。教育と言うのは、他人の教育によって変わるものではなくて、当人の自己教育によって変わるものです。そのためには社員が自ら能力を開発できる習慣を身につけることが重要であると考えています。ここで、能力開発の習慣づくりの10項目をご紹介します。この習慣を身につけさせる仕事のさせ方、環境づくりが社員を育てるのです。
 
 (1)自分で主体的にやる習慣をつくる
 (2)いつも進歩発展をめざす習慣をつくる
 (3)他人の利益もはかる習慣をつくる
 (4)いつも「中心点は何か」を明らかにし、中心・骨組みで考える習慣をつくる
 (5)立場・観点を整理し、常に多面的な角度から考える習慣をつくる
 (6)いつも確定的要素から出発して考える習慣をつくる
 (7)行動のつながりで具体的に考える習慣をつくる
 (8)知識はすぐに使う習慣をつくる
 (9)できるだけたくさんの物事に関心を持つ習慣をつくる
(10)できるだけたくさんの人に接触する習慣をつくる
 
「知っている」ことと「できる」ことには、圧倒的な差があります。人は教えられて育つことには、限界があります。自分自身で気づき、行動しなければ成長しません。会社が勝ち残っていくためには、社員が自ら能力開発をする習慣づくりができる環境を提供していかなければならないでしょう。
◆第46号2007年11月25日

リスクマネジメントの本質は「当たり前のことを当たり前にする」こと!

 
 先日、アルゼンチン南方の南極海で乗員乗客154人を乗せた客船「MV Explorer」号が、浸水した事故がありました。このニュースを聴いたときにタイタニック号の沈没のことを思い出しました。船が沈没するぐらいの浸水がありましたが、乗客は救命ボートでなんとか脱出し、現場付近に急行した複数の船舶に救助されたそうです。タイタニック号沈没の際は約1500名の死傷者が出ましたが、今回の事故では死傷者がゼロでした。死傷者がなかったからよかったものの、安全対策・運航管理という面では、いかがなものであったかというと、疑問が残ります。浸水した原因は、海の中にある見えない氷山に衝突したそうですが、現場付近の天候は比較的良好で、見晴らしもよかったといわれております。目の前に氷山があることに気がついたとき、タイタニックは避けきれませんでした。小さな氷山でも油断せず、船の舵取りを氷山の100メートル手前でやるのか、1キロ手前でやるのかで、その危機を回避できる可能性は大きく変わってきます。この客船の船長は、天候が良く、見晴らしも良かったので、安心をしていたのでしょう。もし、視界が悪く、荒れている環境であればもっと注意をしていたのかもしれません。船長が油断をしていたことが、海の中の見えないリスクを読むことができなかったのでしょう。
 
さて、あなたの会社は将来起こりうるリスクに対する備えはあるでしょうか?
 
企業などで行われる安全管理のための教育にKY活動があります。危険の「K」と予知の「Y」で危険予知のことで、作業前にどんな危険があるかを把握してあらかじめ対策を考えておくと、事故が発生しても危険を回避できることが多くあります。しかし、近年、リスクは潜在化、複雑化、巨大化、グローバル化、スピード化してきています。阪神大震災、BSE問題やアメリカのサブプライム問題、原油の高騰、原材料の高騰など、予測できない氷山も溢れかえっています。リスクが発生し、その対応に失敗すると企業は危機に陥ります。特に最近は、内部告発など企業の中にあり、問題を起こすというより信頼を失うことのほうが大きな危機を招きます。お客様をないがしろにした企業は、雪印乳業、三菱自動車工業にはじまり、不二家、ミートホープ、赤福、NOVA、船場吉兆…など経営の危機にさらされました。
大企業であれば、リスクマネジメントシステムの構築や法務部など常設組織を持つこともできます。しかし、中小企業のリスクマネジメントには、新しいマネジメント手法は必要ありません。中小企業のリスクマネジメントとは、当たり前のことを当たり前にやる、経営理念や経営の基本を実践することです。逆に言えば、大企業でも事故や不祥事を起こす企業は、どれほど経営理念や経営の基本から離れたことをしていたか伺えます。経営とは、当たり前のことを当たり前にできるしくみをつくること、そういう人材をつくることです。ビジョンや経営方針といった地図や羅針盤は企業経営に必要でしょうが、経営理念に忠実に当たり前のことを当たり前に実行する人材を育てるための教育がもっと必要ではないでしょうか?その教育とは、経営理念の浸透、「読み・書き・そろばん」の訓練、「報・連・相」や「PDCA」の徹底です。企業のリスクどんなに複雑になっても、どんなに変化が激しくなっても、当たり前のことを当たり前にやる企業は生き残れます。なぜなら、浮利を追って、当たり前のことを当たり前にできる企業が少ないからです。
◆第45号2007年11月19日

社長の品格が問われる時代に社長は何をすべきか?

 
 最近、「品格」をテーマにしている本が売れているようです。「国家の品格」「女性の品格」「男の品格」「会社の品格」と・・・品格本が大流行です。「国家の品格」の大ヒットから一躍、脚光を浴びた「品格」という言葉。それだけ礼儀作法や常識、マナーなど品格が失われていることの裏返しでしょう。最近のニュースを見ましても、企業の不祥事、社会保険庁のあきれた実態、エリート官僚の倫理観の欠如など品格なき事件があふれかえっています。今、国家・組織・個人すべてにおいて「品格」が問い直されています。なぜここまで「品格」がなくなっていったのでしょうか?
 そもそも「品格」とはどういうことを意味するのか?国語辞典では、「その人やその物に感じられる気高さや上品さ」と書いてあります。このような説明されてもなかなか良くわかりにくいと思います。では、「品格がない」と感じるのはどのような言動をする人でしょうか?
 ①他人に責任を転嫁する ②権力にこびる ③嘘をつく、ごまかす ④利己的である ⑤他人に嫉妬する
 ⑥人の話を聞かない ⑦相手の気持ちを考えない ⑧人を見下す ⑨ルールを守らない ⑩金儲けにこだわる…など上げればキリがありません。
私は仕事柄、社長の品格が失われていることに大変失望しています。社長が効率を追求し、業績を上げていくことは大切ですが、「徳」を失った拝金主義になった結果が、多くの不祥事を生んでいると思うのです。昨今の会社の不祥事の根幹は、すべて社長の人格の欠如に端を発しているといっても過言ではありません。社員にとっても、経済的・物質的に豊かになったにもかかわらず、多くの社員は満たされず、不安を抱えながら生きていることの本質は、人としても「品格」が欠けていることに原因があるように思います。社長に品格がないと社員も人としての品格が失われていくのはないでしょうか。
私は社長にとって一番大切なことは、「良い人間づくり」であると考えています。礼儀や相手を敬う態度は、仕事ができる、できない以前に、人として必ず身につけておかなければならないことです。家庭教育や学校教育が教育の本質を見誤っているため、こうした躾(しつけ)や人間教育をなおざりにしています。今日、若者の礼儀やマナーが崩壊しているのは、家庭教育や学校教育の問題でますが、そのことをここで批判しても意味がありません。これからは、会社が家庭や学校に代わって、人として身に付けるべき礼儀やマナーを徹底的に教える必要があります。2010年からは、「ゆとり教育」を受けて育った世代が、続々と職場に進出してきます。「ゆとり教育」を受けた、子どもたちは「基礎学力の低下」「学習意欲の個人差の拡大」などと言われております。今の若者を見て感じることは、考えない、感情がない、やる気がないと言う前に「躾(しつけ)」が全く出来ていないことに問題を感じます。今の若者たちを躾により人間性を磨き、いかに「魅力ある良い人間」に育て上げるかが会社の役割、社長の役割であると考えます。
社長が「良い人間づくり」を実践していくためには、社長自身が魅力的な良い人間でなければなりません。はたして、あなたは社員のロールモデルとして社員がついていきたくなるリーダーでしょうか?トップとしての品格を備えているでしょうか?自問してみてください。今や採用市場は、学生にとって超売り手市場です。学生が社長を選ぶ時代です。社員も社長を選ぶ時代です。これからは、社長の力量と人間性を見る目が社員に必要になります。「この人はリーダーとして尊敬できる人物か?」「この人についていって大丈夫か?」と問うことが求められます。ですから、社長は日々精進し、人生哲学と経営理念と照らし合わせて会社をどの方向に運営するのか、どのように社会貢献するのか、社員にどんなやり甲斐を与えるのかを考えなければなりません。これからは社長は儲けるだけではなく、品格を磨き続けないと社員から見放される時代になったと言えます。
◆第44号2007年11月12日

ワークライフバランスは人生観がハッキリしないと絵に描いた餅!

 
 最近、ワークライフバランスという言葉をよく耳にするようになりました。どういう意味かというと、「仕事と生活の調和」「仕事と私生活の共存」と訳されています。女性のために、仕事と家事・育児の両立支援というように受け取られがちですが、決してそうではありません。自分自身の生活、人生をどのように設計するのかということを問われているのです。ですから、男性のためのワークライフバランスの方が、切実に求められていると思います。バランス感はその人の価値観やライフステージの位置によって異なります。もっと重要なことは、人生観がはっきりしていないとうまくバランスが取れないということです。今の生活がどのような状況で、将来にどんな目標を持つかによって時間・お金の使い方が変わってくるものです。20代は自分の可能性を探して仕事に打ち込むことも大切です。30代は子育てやマイホームを持つことも考えなければなりません。40代は子供の教育と同時に会社での責任も高まってきます。50代は老後の準備や親の介護のことも考えなければなりません。極端な選択かもわかりませんが、『ビジネスエリートとしてバリバリ働いて年収1000万』でも『スローライフとして田舎でゆったり暮らして年収300万』でも、自分の価値観に合ったライフスタイルを選べばいいのです。しかし、現実的にライフスタイルを選択できるのは、人生観をハッキリ決めた人だけです。ただ漫然と働いている人は、結局どちらも選べないのです。
皆さんは、仕事以外の時間を大切にする前に、どういう人生を生きるのか、どのように仕事に取り組むか、キチンと人生設計をしているでしょうか?
会社は、その成長や発展を具体的に実現させるために、長・中期経営計画、短期経営計画、今期の経営方針などを作成します。経営計画や方針をもとに、各部門でより具体的な目標を設定し、部門としての計画を作成して、実行し、成果を出そうと努力します。同じように、企業人としても、一人ひとりが人生の目標を設定し、人生計画を立て、実行して、その目標を達成していくことは大変重要です。なぜなら、目標を立てて計画を練り、あきらめずに頑張ることが、成功の近道だからです。ワークライフバランスだから仕事以外の時間を大切にしようと思っても、目標もなく、そのときが楽しければいいというその日暮らし的に生きていて、本当にそれですばらしい人生といえるのでしょうか?
例えば、あなたは、タクシーに乗るときに、目的地をはっきりと言うはずです。「どこでもいいから、適当に走ってください」などとは決して言いません。また、カーナビを設定する時も、目的地を入力しないと行き方を案内してくれません。仕事では目的や目標を言ったり求めたりするのに、あなたの人生の目的や目標を明確にしないというのはいかがなものでしょうか?
仕事の目標はもちろん大事ですが、同時に、人生の目的、目標を明確にしておくべきです。人生のテーマには、下記の6つの分野があると私は考えています。
 
①健康 … 健康が一番大事
②心の背骨(信条、哲学) … 「私は将来こうなりたい」「私の将来の夢は○○」といった思い
③趣味・生きがい・ライフワーク … 人生、何か楽しみがなくては生きる価値がない
④経済力(下記の3条件を踏まえて、仕事で成功すること)
 ・不完全性の自覚からにじみ出る謙虚さを持つこと
 ・より以上を目指して生きること
 ・人の役に立つ人間になること
⑤家庭生活 … どのような家庭を築きたいかをイメージする
⑥社会生活 … ボランティアなど
 
まずは、人生の目的、そして、どういう人生を設計するか、どのような目標を設定するか(長期、短期、有形、無形)が大事です。目標を明確にし、期限を決めた具体的な行動計画書を作成し、実行します。色々な問題が発生したり、くじけそうになったりすることもありますが、「最後までやり抜く」という強い心で目標を達成してください。私も、目標に向かって、人生を精一杯生きたいと思います。

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