第55号2008年2月2日

「橋下氏が大阪府知事に当選」

 
2008年1月27日の大阪府知事選挙で自民府連推薦、公明府本部支持の橋下氏が当選した。現役最年少の38歳、獲得数は1832857票で、次点の熊谷氏に84万票の大差である。
橋下氏は、「子育て支援」を政策の柱にすえる一方で、出資法人改革などの行財政改革を訴え、タレントとしての知名度を生かして選挙戦を終始リードした。
出口調査では、女性の59,5%、無党派層の55,1%、が橋下氏に投票している。そして41%の人が「人柄」を投票基準にしている。
 
橋下氏は「大阪を変えないといけないという思いでいっぱい、突き進むだけ。」といっているが、有権者が知事に期待することは、堅実な知事像ではなく、何をするか分からない個性的な知事像である。又、永年大阪の復権が叫ばれながら、凋落の歯止めがかからず、府財政も危機的な状態が続き、もはや、「大阪の元気・復権」のためには、様々なしがらみのない人でないとできないと考えた結果であろう。
 
大阪再生の急務は、言うまでもなく府財政の建て直しである。
選挙直前に、府が巨額の府債の返済を先送りして財政再建団体への転落を免れている実態が表面化したが、これを粉飾決算ではなく隠し事のない形でどのように再建するかが手腕の見せ所である。橋下氏はこれまで行政の経験は全くない。威勢の良いことをぶち上げても官僚の言いなりにならざるを得ないことも出てくるであろう。これらに対抗するには有能なブレーンをおくことがまず第一である
 
また、橋下氏は街頭演説で「東京から大阪がバカにされるのが我慢ならない」と訴えた。その大阪がバカにされる中には、「またタレントが知事になる」ことも含まれている。派手なパフォーマンスや話術も結構であるが、大阪の良いところを活かしながら、しっかりと政策で示していってほしいと思いますが・・・。

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