コンサルタント業の心構えについて

 

 経営コンサルタントとして心がけていることを記したい

(1)人間として正しいか

(2)今の利益(握り飯)と将来の利益(5年後・10年後の飯)を両方考えているか   

   ☆ その企業の不易流行は何か

(3)「入るを計りて、出ずるを制す」が企業経営の基本

(4)トップは社員の親である

(5)3現主義を徹底しているか

(6)仕事の面白さを教えているか

(7)社員全員が考える習慣を持つ職場を作っているか  

   ①相手の話をよく聞く習慣は  

   ②何が問題かを考える習慣は  

   ③必ず相手を激励し、聞けば必ず提案する習慣は

   ④どうしたら利益が出るか、どうしたら競争相手に勝てるか、どうしたらお客様に喜んで

    もらえるかを考える習慣は  

   ⑤事実に基づいて考え、発言する習慣は  

   ⑥良いと思ったことは「先ずやってみる」習慣は

(8)覇道ではなく王道をいくことが最終的には勝利を呼ぶ

世界貿易機関(WHO)の閣僚交渉決裂に思う

 

  世界貿易機関の閣僚交渉が土壇場で決裂した。これで、貿易の自由化を進めるはずの多角的通商交渉(ドーハ・ラウンド)は当分の間、凍結が避けられなくなった。世界の経済成長を支えてきた自由貿易体制が大きな危機を迎えたとっても過言ではないだろう。  
  決裂の直接の原因は、米国が中国・インドと農業問題で対立したことである。米国の農業にとって、両国はそれぞれ10億人を超える巨大な輸出市場である。しかし、中国とインドは自国の農業を守り育てたい。このことは先進国の代表である米国と、新興経済大国の代表である両国の対立といってもよい。

  今までは、米国や欧州などの先進国が国際ルール作りを主導し、発展途上国がそれに従ってきた。しかし、その時代が終わったことを印象付けた。今後の国際ルール作りはますます難しくなるであろう。

   その中で日本の働きはどうであったろうか?海外市場と貿易で経済成長を保つ日本が、途上国に「保護主義国」と呼ばれたとは情けない。日本の農業の将来を真剣に考えるならば、進むべき道は市場閉鎖でない。  

  高齢化と生産性の低迷に苦しむ日本の農業はいまや存亡の危機に面している。今こそ農業改革に果敢に取り組むべきである。その為には、耕作放棄地の対策、次世代農業の担い手の育成、企業の農業への参入機会の拡大などを早急に進めるべきである。又、高率関税に頼らずに農家を支援する方策や耕地面積の規模を拡大する改革などが早急に論ずべき課題であろう。

  今後、WTO交渉が再開されても米国や欧州の内部事情をみる限り、今まで以上に各国の意見の調整は難しくなるであろう。しかし、ここで多角的通商交渉を立ち消えにして、自由貿易体制を後退させてはならない。米国・欧州に次ぐ経済規模の日本はその交渉において、傍観者ではなく果たすべき役割と責任は大きいと思う。

「君に成功を贈る」中村天風述から

   中村天風師の基本的な考え方は「心の想いが人生を創る」ということです。心の持ち方あり方・使い方で人生を生き甲斐のある、豊かな、幸福な、価値あるものにできるということです。誰もが、心豊かな人生を歩みたい、充実した価値ある人生をおくりたいと思っています。しかし、そのような人生はなかなか難しいと思うのが多くの人の考えですが、天風師は心の思いでそれは可能だと説いています。

  

  又、「感情が人間の運命を左右する」とも説いています。人生は、日々の色々なできごとに対する自分の「変化対応力」に左右される。つまり、喜怒哀楽の4つの感情の中で、喜びや楽しみをどれだけ多く自分自身に感じさせるか、反対に怒りや悲しみをいかに統御するかが大事だと。そうすることで、人生は全く違った良いものになると説いておられます。しかし、そうすることで自分ひとりだけが良くなるという訳にはいきません。自分の欲望と社会性をいかにバランス良くするかが大事なのです。

  

  社会性のある喜びと楽しみ、つまり他人に迷惑をかけずに他人をも利する「利他」の精神で、いかにしてこの喜びと楽しみを多く感じるかがポイントになるのです。   

 

  「心の想いが人生を創る」「感情が人間の運命を左右する」この2つの教えを実行するだけでも自分の人生が変わると思いませんか! 

主要国首脳会議(洞爺湖サミット)について

福田首相の議長総括の骨子内容は以下の通り(7月10日の日経新聞より)

1、世界経済

・原油や食料価格の上昇、インフレ圧力に取り組む必要性で合意

2、環境・気候変動

・2050年までに温暖化ガス排出量を半減する目標を世界各国で共有し、国連の交渉で

採択するよう要請

・G8は野心的な中期国別総量目標を設定

・セクター別アプローチは各国の排出削減を達成するため有益

3、開発・アフリカ

・食料価格の深刻な懸念を共有し、あらゆる対策をとると約束

4、政治問題

・北朝鮮に核申告検証への協力とすべての既存の核施設無力化を要求。拉致問題の早期解

決など人権・人道に関する懸念への速やかな行動を要請

 

毎回このような会議の総括文章は、どのようにでも解釈できるように作られるので、本当のところはよく分からない。
この内容で、原油価格の高騰、食料価格の上昇、地球温暖化の3つの危機への処方箋になったと言えるのか?中国やインドなどの新興国の経済発展に伴う急速な需要増や消費拡大が大きく関わっているので、もはやG8の力だけで3つの危機に対処するのは困難であることが明確になった。
ただ、原油価格の高騰に関しては、エネルギー効率と新技術に焦点を当てたエネルギーフォーラムを開くことになり、食糧問題についても、包括的に検討する専門家グループを立ち上げる。中長期的な視点で問題に取り組む姿勢を見せたのは、サミットならではと思う。
今回のサミットは次期米大統領の登場を待つヨーロッパ諸国にとっていわば中継ぎであったような気がする。次期枠組みをどうするかの難問は先送りされたわけだから・・・。

「組織の起動スイッチ」 著者 丸山琢真 かんき出版

 

  この本は、バラバラだった社員が24ヶ月で変わった会社改革物語である。その手順として、その会社の

1、ミッション・・・社会に対する企業の存在意義のステイトメント

2、ビジョン・・・自らが決めたミッションを全うするための具体的な目標

3、バリュー・・・ミッション・ビジョンを必達するために、社員が行動する際に意識すべき心構えを決め、このミッション・ビジョン・バリューの下、みんながひとつになって会社を変えた!と言う内容である。なかなか読み応えのある内容なので一読されてはいかがですか?! 

 

参考のために目次を記すと

 

 第1章 新米取締役のジレンマやる気をなくしている社員、現場を理解できないでいるトップ

・出会い ・組織課題の真偽 ・組織実態の認識 ・変革のストーリー・経営陣の覚悟 ・経営の「魂」 

 

第2章 経営陣、腹をくくるバラバラだった方向性や価値観を再構築しDNAを練り上げる

・職場環境の呪縛を解き放つ ・経営感覚の棚卸し ・本来の経営像・焚き火に誘われて ・組織の原点に遡る ・経営陣のズレ・整合性と具体性のあるビジョン ・心の基軸の制定 ・インターミッション

 

 第3章 社員に変革のスイッチが入った!ミッション・ビジョン・バリューで社員の心を束ねる

・発表方法の変更 ・組織震撼 ・次世代リーダーを巻き込む ・体験を通じた理解 ・体験からの本質追求 ・理解をアクションへ ・不可能という幻想

 

 第4章 改革、正念場へ不満が渦巻く中、正しいと信じることを愚直に推進する

・価値観の浸透化 ・バリュー浸透タスクフォース ・「ブイハチ」初企画・車の両輪 ・トップが動く ・採用基準の策定 ・死の谷 ・待つ待つ待つ

 

 第5章 死の谷を乗り越えて24ヶ月の改革を経てブレない組織を作り上げる

・意識変化のレバレッジ効果 ・雪解け ・手綱を緩める ・芽吹きから開花へ 

 

となっている。 こんなに上手くいくとは思えないが、色々と参考になることが随所に書いてある。ハード面がもっと書いてあればより良いと思うが・・・?

「組織の起動スイッチ」 著者 丸山琢真 かんき出版を読んだ
この本は、バラバラだった社員が24ヶ月で変わった会社改革物語である。
その手順として、その会社の1、ミッション・・・社会に対する企業の存在意義のステイトメント2、ビジョン・・・自らが決めたミッションを全うするための具体的な目標3、バリュー・・・ミッション・ビジョンを必達するために、社員が行動する際に意識すべき心構えを決め、このミッション・ビジョン・バリューの下、みんながひとつになって会社を変えた!と言う内容である。なかなか読み応えのある内容なので一読されてはいかがですか?!参考のために目次を記すと
第1章 新米取締役のジレンマやる気をなくしている社員、現場を理解できないでいるトップ・出会い ・組織課題の真偽 ・組織実態の認識 ・変革のストーリー・経営陣の覚悟 ・経営の「魂」第2章 経営陣、腹をくくるバラバラだった方向性や価値観を再構築しDNAを練り上げる・職場環境の呪縛を解き放つ ・経営感覚の棚卸し ・本来の経営像・焚き火に誘われて ・組織の原点に遡る ・経営陣のズレ・整合性と具体性のあるビジョン ・心の基軸の制定 ・インターミッション第3章 社員に変革のスイッチが入った!ミッション・ビジョン・バリューで社員の心を束ねる・発表方法の変更 ・組織震撼 ・次世代リーダーを巻き込む ・体験を通じた理解 ・体験からの本質追求 ・理解をアクションへ ・不可能という幻想第4章 改革、正念場へ不満が渦巻く中、正しいと信じることを愚直に推進する・価値観の浸透化 ・バリュー浸透タスクフォース ・「ブイハチ」初企画・車の両輪 ・トップが動く ・採用基準の策定 ・死の谷 ・待つ待つ待つ第5章 死の谷を乗り越えて24ヶ月の改革を経てブレない組織を作り上げる・意識変化のレバレッジ効果 ・雪解け ・手綱を緩める 
・芽吹きから開花へ となっている。こんなに上手くいくとは思えないが、色々と参考になることが随所に書いてある。ハード面がもっと書いてあればより良いと思うが・・・?

「歪曲報道」(巨大メディアの“騙しの手口)

 「歪曲報道」(巨大メディアの“騙しの手口)著者 高山正之 PHP研究所 を読んだ。帯には「あなたはまだ彼らを信じられますか?」とある。著者は元産経新聞記者、社会部デスクを経てテヘラン支局長、ロサンゼルス支局長を歴任2001年から帝京大学教授。いくつか興味のある内容を記したい 

 

1.新聞は“ベタ記事(最小1段見出し記事、ボツ一歩手前の記事)が面白い”

  ベタ記事はボツ一歩手前の記事であるが、時には重要記事だが目立たせたくないためにべた記事にしているものがあり、それによって新聞社の姿勢が鮮明に分かる。例えば、以前に、北朝鮮の首領の息子が不法入国して捕まった。日本には横田めぐみさんの両親のように、北朝鮮にわが子を拉致された家族がいる。当然ながら、めぐみさんたちとの身柄交換が思い浮かぶであろう。それで、産経新聞はそうした家族の声を5段見出しで掲載したが、朝日新聞はこの件をベタにして掲載した。同紙は、めぐみさん拉致の証言が出た時も、2ヶ月近くそれを報じなかった。今回も載せたくないがそう露骨にもできないという心情がそのベタ扱いに滲んでいた。

 

 2.新聞は皆同じではない!

  最近まで「新聞はどれも同じ」と言われてきたが、今は違う。例えば、2005年12月6日付けの産経新聞には「汚水の中に沈む中国」という記事が載っていた。中国では今「工業排水の3分の1以上、生活汚水の9割以上が未処理のままで河川湖沼に垂れ流されている」それで、「全国の河川湖沼の7割が飲料水に適さない水質で、地下水の97%が程度の差こそあれ汚染され、1億6千万人が有機物汚染水を常飲している」という。折も折,吉林省の石油化学工場から汚染物質がアムール川に流れ込み、下流のハバロフスクでも大騒ぎになった。これは、他人事ではなく、アムール川は冬に凍結し、やがて流氷として北海道に来る。大変なことになるかもしれない。しかし、同日の他の新聞には中国の汚染の報道はなく、代わりに、中国・精華大学の助教授が「中国が水市場を世界に開放した。日本企業も乗りおくれるな」とやっている。具体的には、中国が外国企業に「浄水場や下水施設を建設させ、20年後にはその施設を没収するが、企業はその間に投下資本を好きに回収できる」とのこと。そんなに儲かるなら、自国でやればよい、絶対に儲からないから外国企業にやらせようとしている。魂胆は見え見えである。

 

3.日本の“最底辺”は優雅だ秋田県で33歳の女が隣家の子供を殺害して捕まった。

  この女は夫と離婚し娘を連れて一戸建ての町営住宅に住んでいた。職にも就かず、つきに10万円の生活保護を受け、母子家庭ゆえに家賃も免除されていた。この女には母親も弟もいる。まともな家庭なら、離婚したら家に戻り母親に子供を預けて仕事に出るであろう。しかし、この女はそこまでして働く気もない。因みに、母も弟もこの女も自己破産している、つまり、サラ金を借りまくっていた。そして、女も弟も車を持っている。無責任で無軌道な女に、日本という国は車まで持つ余裕を与えていたことになる。こんなバカなことがなぜ罷り通るのか?それは真面目に働き納税する圧倒的多数の善良な日本人がいるからである。彼らは、税金がどう公務員にくすねられ、残りがどうどぶに捨てられているか知らない。どぶとは、例えば、この女が住む秋田の藤里町だ。この町は、都会の納税者から送られてくる17億円もの交付金で一戸建て住宅を立て、無職の子連れ女をただで住まわせ、しかも生活保護を付けている。日本には働くものと、働かないものとの間に所得格差はあるが、生活格差はない、いやむしろ逆転しているといえる。ところが、一部の新聞は「日本に貧富の差が広がっている」という「格差社会」を言い立てて大騒ぎしている。だが、秋田の事件が起きた途端に口をつぐむ。彼女を見れば、日本では所得格差が何の意味もないことがばれてしまうからだ。週刊文春はこの事件について「シャワージャーナリズム」という表現で集中豪雨的報道量の凄さと、それに比して中身の薄っぺらさを指摘している。この事件は、生活保護やニート、地方交付金などの日本の抱える問題の生きた症例になるものだったが、その視点で事件をえぐる報道がなかったことは寂しい。 

 

  筆者は産経新聞出身なので、多少の身びいきがあるが、一読に値する本だと思う 

2008年6月28日第76号

社長儲からんのはアンタのせいや

 

  「社長儲からんのはアンタのせいや」(日本アシスト代表取締役 桂幹人氏)を読んだ。少し疑問な点もあるが、本音が書かれているように思う。
  一読されても良いのでは? 簡単にまとめてご紹介します。

 

 (1)負け組みの共通項  

   お客様が欲しいモノと会社が提供しているモノが

   ずれている 

(2)再生とは、

   会社自体も民事再生などの法的処置を取らないで

   再生すること 

   社長もそのまま 

(3)その為には  

   ①まず過去の成功体験を捨てて欲しい  

   ②トップが自分の会社を「どこまでにしたいか」

    目標と着地点を明確にすること

   これらの固定観念を捨て去った企業だけが生き残る 

(4)我々がとる戦略は、

   同業他社の客を奪う戦術である。これだけ。 

(5)モノを売るための4原則

   (これをやることで勝ち組みになれる)  

   ①お客様の欲しい商品を  

   ②お客様の欲しい値段で  

   ③お客様の欲しい方法で  

   ④お客様の欲しい時間に提供すること  プラス

   ⑤自分の会社でしか買えない仕組みを作ること 

(6)お客様を支援すると考えると売上が伸びてくる  

   自分達のお客様は誰かを明確にしろ 

 自己革新型のリ−ダ−になる条件はなにか

何のために自己革新・自己啓発するのか

 自信がつく、仕事に生かせる、視野が拡がる、異質な発想ができる、尊敬されるようになる、人脈ができる、心が豊かになる、魅力的な人になる、生活にハリができる 等・・・ 

1.自社の経営理念(社是・社訓)を良く理解し、暗記している

2.長・中期、年度経営計画を理解するだけでなく、部下と共にその計画の実現のため日々実行している

3.公私ともに、習慣や常識にとらわれない柔軟な発想をしている

4.門外漢の意見や素人の考えでも良いものは取り入れる

5.自分のおかれている立場より、より一段高いところから全体を見るようにしている6.会社にとって良いと思うことはどんどん提案し、行動に移している

7.社内で一番の得意分野がある

8.今までに在籍した部署で、満足感のある、他から評価される実績を作ってきた

9.マクロ環境(政治・経済・社会・国際等)、業界の動向、競合先の戦略を把握し、自社にとって有利なものは直ぐに活用している

10.自社の強み、長所を仕事に良く活かすようにしている

11.実行計画には、必ず優先順位をつけている

12.会議には積極的に参加し、率直な意見を述べたり、斬新な提案を出したりしている 

13.部下の長所をできるだけ伸ばすように配置し、挑戦的で前向きな取り組みができるようにしている

14.時間の有効活用を心がけ(無駄な時間の排除)効率的な活動をしている15.社外の人脈を作り、情報交換を行っている  

 

 等・・・ 皆さんの会社のリーダーはいかがですか? 全てを一度にしようと思っても困難です自分の得意な項目を2つ選び、3ヶ月間100回使ってください。そうすれば自分の物になります。そして、次の2項目を選び、3ヶ月間100回使う。このやり方が自分のモノにする確実な方法だと思います

 

2008年6月14日第74号

若い部下が期待するリ−ダ−像について

  皆様の部下の方たちが上司やリーダーにどのようなことを期待しているのか?について考えて見ました。       

1,仕事が良くできプロ意識が感じられる人(自分に厳しい)   

2,仕事の目的をよく分からせてくれ、教える技術のうまい人       

3,いつも気軽に相談に乗ってくれ、元気ずけてくれる人       

4,言ったことには、必ず責任を持ってくれる人    

5,あまり無茶な要求をしない人    

6,成長したら、必ずそれを誉めてくれる人       

7,「マナ−」や「けじめ」を正しく指導してくれる人    

8,自分の人生に夢や希望を持っている人    

9,物事に対する自分なりの判断基準を持っている人   

10,明るく元気で素直な態度の人   

11,欠点があってもどことなく人間味があって愛せる人   

12,「叱る」、「誉める」の判断基準が明確な人   

13,仕事がうまく行くコツを教えてくれる人   

14,将来のことや悩みなどについてアドバイスしてくれる人 

 

  など。 全てを満足させることは難しいですが、いくつかは自分の得意にしていくことが大事なのではないでしょうか? 

2008年6月8日第73号

 「事業承継に成功する後継者の育て方」

  日本の中小企業にとって、今や大きな問題となっているのが事業承継問題です。優れた技術を持っていながら、後継者がいないため廃業する中小企業も続出しています。これは大変悲しいことです。会社を引き継いでくれるご子息・ご令嬢がいたとしても、カリスマ性で事業を発展させてきた社長様から見れば、なんとなく頼りなさ感じてしまうものです。社長様がつくった会社を継続的に存続させるためには、周到な準備で事業の承継を図っていかなければなりません。

 しかしながら、ご子息やご令嬢が会社を引き継ぐ際、経営者としての意識変革、人間教育、マネジメント教育、ブレーンづくりなど後継者教育を十分にやらないまま事業承継している会社が多くあります。このような事業承継は必ずといって会社が傾いていきます。 
 事業承継において最も大切なことは、後継者の経営者としての教育です。一般的に社長様のお知り合いの大企業で数年間修行をさせてから、社長様が自ら後継者の教育に携わります。一般的には、営業・生産・財務・労務など各業務の経験を積ませてから、部長・常務・専務と経営層に抜擢していきます。まずは業務に関する専門的知識を身に付け、社員との人間関係や業界知識を理解するように教育します。一番のポイントは、社長様が後継者にサラリーマンから経営者へ意識変革させ、マネジメントの本質、会社の経営理念、事業構造をしっかり叩き込むことです。同時に、自社の経営状況や今後の事業計画、業界動向、市場動向などの経営情報も教えていくことも必要です。このように後継者教育は、体系的に、計画的に、継続的に教育計画を立てて進めていかなければなりません。しかし、社長様は日常の仕事が忙しくて、場当たり的な指導に陥っていたり、セミナー任せになったり、最悪は本人任せになっているのが実情です。

 後継者が社長としてリーダーシップを発揮できるかどうかは、経営理念を継承するだけではなくて、自分自身の哲学をも盛り込んで、価値観・目標・戦略を明確に示すことが大切です。そのための前提条件として、社員と深い信頼関係を築けるかで成否が決まります。特に、先代社長や古参社員が築いたものを疎かにしたり、後継者としてこの会社をどのような方向に持って行きたいのかビジョンを明示できなければ、事業承継は失敗します。銀行や商工会議所が「後継者育成セミナー」を開催していますので、そこに派遣することもいいでしょう。私も社長様から頼まれて後継者教育を請け負うことがありますが、その際は社長になり代わってマンツーマンで徹底的に教育をします。「後継者としての自覚」から「社長の仕事」「社長の心得」にいたるまで、会社の課題を洗い出し、後継者が社長様のお考えや会社の現状を確認しながら、経営者としての人間力・マネジメント力を高める指導をしています。身内の甘えや感情が入らないため、1年間で経営者としての心構えが育っています。私は「常に自分の頭で考え、決断できる人間」に育てることをモットーに、これからの日本経済の復活を担っていく経営者を育てていく所存です。

2008年5月31日第72号

「世界を見る目が変わる50の事実」 

 「世界を見る目が変わる50の事実」著者 ジェシカ・ウイリアムス 著者は英国国営放送BBCのジャーナリスト、プロデューサーである。この本は、我々が知らない驚くべき事実「意外な50の事実」を具体的な数字で示しながら、問題の背景を解説している。

 2つの例をあげてみる 

(1)日本女性の平均寿命84歳。ボツワナ人は39歳この200年で、人類の平均寿命は2倍に延びた。最も寿命が長いのは日本人女性で、平均寿命は84,6歳。米国の学術雑誌「サイエンス」は、今後60年以内に、日本人の新生女児は、平均して100年の寿命を持つようになると予測する。しかし、中央・南アフリカでは、エイズの蔓延や貧困により、平均寿命は急速に短くなっている。ボツワナでは、2002年生まれの赤ん坊は、平均39年の寿命しか期待できない。従って、平均寿命は先進国と発展途上国では異なる課題をつきつけている。先進国は高齢化社会を受け入れ、福祉などの重圧に備える必要がある。一方、途上国では、エイズとの闘いが急務であり、WHOでは、公衆衛生を改善して疾病を予防する必要を強調している。だが、識字率が低く教育の機会が限られているので、その実現は難しい。 

(2)世界の5人に1人は1日1ドル未満で暮らす1990年代、1日当り1ドル未満の所得で暮らす極貧の人々の割合は30%から23%に減った。中国では1億五千万人以上が抜け出した。だが、54の途上国では90年代を通じて所得は下がっており、世界の貧富の差は開くばかりである。60年には、最も豊かな20カ国の国民1人当りのGDPはもっとも貧しい20カ国の18倍だったが、95年にはその差は37倍に広がった。 今日では、世界の富裕層の上位1%の収入は、下位57%の貧困層の合計と同じである。

  今後、色々と考えさせる内容を多く含んでいる! 

2008524日第71号 

「不撓不屈」

 「不撓不屈」高杉良 新潮社を読んだ。高杉氏は「小説日本興業銀行」「金融腐蝕列島」「青年社長」「再生」「小説ザ・外資」などの経済小説を書いている私の好きな作家の一人である。この「不撓不屈」も実に読み応えのある満足できる内容であった。第1章晴天の霹靂から始まり、大蔵官僚の復讐、艱難辛苦、第二の帝人事件、家族の絆、百万の援軍、深き師恩、長引く裁判まで、380ページの大著であるが一気に読んでしまうほど惹き込まれてしまった。 

 この小説では最初に、税務当局が「税のしるべ」という本で“著名税理士,数々の非行で近く処分、節税と称し脱税指導,関東信越局で確証掴む,賞与と旅費で利益調節”の大見出しで始まる。

 著名税理士の名前は飯塚毅、彼は「全くでたらめです、私は違法行為は一切やっていない、こうなったら断固闘うしかない」と、一人の税理士が大蔵省,国税庁,検察当局の最強の国家権力を相手に正々堂々と渡り合い、、自分の信じる道を歩み、艱難辛苦の末、最後に勝利する小説である。高杉氏はその内容を克明に調べて小説にしている。

 因みに飯塚毅は現在の㈱TKCの創業者である。経済人として読むに値する一冊だと思いますが…。

2008年5月17日第70号 

椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!

 「椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!」酒巻久著(祥伝社発行)を読んだ。坂巻氏はキャノン電子社長で、実質赤字会社だった同社を僅か6年で売上高経常利益を約10倍の高収益企業にした。どうすれば高収益を生む企業体質ができるか、そのノウハウが明かされている  

 1999年3月、酒巻氏はキャノンの子会社である東証一部上場の「キャノン電子」の立て直しを命じられた。同社は、主に、カメラ・ビデオカメラ用の精密部品、各種磁気ヘッドなどを作っている。当時の売上高経常利益率は1,5%、その6年後には12,8%へと8,5倍になった。その間売上高はそれほど伸びていないにも拘らず利益率は大きく伸びた。ポイントは、ムダを徹底して省き、利益の出る仕組みを作ったからである。 坂巻氏が最初に言ったことは会社の究極の目的は、「利益を出し、税金を払って社会に貢献すること」であり、それが実現できるかどうかは「人の動き」にかかっている・世界のトップレベルの高収益企業になろう・そのために全てを半分にしよう世界のトップレベルの高収益企業は、利益率が約15〜20%ある。それを実現する為には、「時間、スペース、不良品、人・物の移動時間や距離、CO2の排出量など、全てにおいてこれまでの半分にしよう。と目標を設定した。  

(1)「会社の垢すり」を行なうこと会社のムダを徹底して削ぎ落とせば、多くの会社は黒字化し利益も増える。常に垢すりを心がけることが経営の要であり、経営者の最も大切な仕事である 

(2)利益の出る仕組みを作ること

  ①赤字会社は人の動きが悪い。人の動きを良くすることで利益が出るようになる。その為に経営者は、「会社の目的・目標を明確にすること」

  ②最初の1年は人物の観察と赤字の原因究明に徹する利益が出るように人を動かすには、まず1年間は人物の観察と赤字の原因究明に徹し、その人物が「丸投げ体質かどうか」を見極める。丸投げ体質とは、「当事者意識と」「責任感」がないことである。その後に人事異動を実施し、組織の膿を役員・管理者から一気に搾り出す

  ③赤字会社には規律がない。規律を整備し厳格に守らせる

  ④会議室から椅子を取りさり、「立ち会議」で、効率の良い会議にする

  ⑤会議では自分の意思のある意見を言うこと。又、資料の持ちこみと配布を禁止し効率的かつ創造的にする

  ⑥改革の目的は明確にするが、改革の手段は社員の自主性を尊重し自分たちで考えさせる

  ⑦パソコンで遊んでいる時間をなくす。その為に定期的に社員の操作履歴をチェックする等など…。

   そして、「常に垢すりを心がけること!」と締めくくられている ごもっとも!…。ムダを徹底的に省き、利益の出る体質にすることは非常に大事であるが、社員のやる気を引きだす方法や、もっと売上を上げる施策など、前向きの利益の出る仕組みがあればもっと良かったのに・・・。 

2008年5月10日第69号

そして日本が勝つ(精神から見た世界史)

 「そして日本が勝つ(精神から見た世界史)」日下公人著 PHP研究所発行を読んだ。“21世紀は世界が日本化する、日本人よもっと自信を持とう”という内容の本である。 簡単に紹介すると、戦前の日本は「知」「情」「意」を兼ね備えた人間を作る教育をしていた。しかし戦後の日本の教育は、「知」に偏したものになり、勉強はできるが、人情もやる気もない人達が社会の上層部を占めるようになった。そういう人達は「意」(主体的な意欲)がないので、せっかくの「知」を活かそうとせず、仕事から逃げたり、責任逃れのために使っている。外務省が国民の信用を失っているのも、企業で多くのリストラにあっている人達も、能力不足というよりも意欲不足があるのではないか。今日本人に欠けているのはこの「意」である。しかし、日本には底力がある。

1.芸術の力日本はあらゆる分野で世界最高のものを作り出す力を持っている。

2.精神の力日本のマンガやアニメは、世界の子供達の心をつかんでいる。

3.日本語の力世界のあらゆる文化・思想が日本語に翻訳されている。これは他の言語には見られない特徴である

4.共同体社会の力日本は、共同体の論理もグローバル・スタンダードも解るという比類なき強みを持っている 

 世界は今、日本の車やハイテク、あるいはマンガやアニメを真似ようとしている。すなわち、21世紀は世界中が日本化するのである。日本人はもっと日本の歴史と日本精神に自信を持とう!という内容である。  読み終わって「そうだ!」と思える所が多々ある本である。少し自信をなくしている方(?!)一読に値しますぞ! 

第68号2008年5月3日

大阪弁川柳

 「大阪弁川柳」(葉文館出版)という本をご存知ですか?

この本の帯びに“この本百万部売れたら百万人にたこ焼きおごったる。どや!”とあり、帯の裏にたこ焼き引換券がついています。「おもろそうな本やな!!!」と思い買いました。おもろい本です!!!大阪弁川柳、見事に大阪人の心情を詠んでいて大笑いしたり、納得したり、上手いなーと感心したりで…・。

いくつか紹介したいとおもいます。

(1)ムチャ厚い脂肪と面と人情味 (高井孝子)

(2)「あきまへん」「どもなりまへん」「わややがな」(荒木勉)

3)ごめんやすうちら浪花のオバタリアン (小竹美香)

(4)まかしとき大阪弁で値切ったる (伊藤正明)

(5)「安かってん」得したことを自慢する (西村香)

(6)試食品そない食べんとわからんか (栃本保子)

(7)標準語それがなんぼのもんやねん (小杉久信)

(8)頑張りや出世払いでよろしおま (高岡健太)

(9)どもならん娘でっけどあんじょうに (吉道博章)

(10)おおきにとすんまへんとの良いリズム (古崎順子)

(11)「なおしとけ」「壊してません」「しまうんじゃ」(一之瀬佐喜子)

(12)社長かて辞めたらタダのおっさんや (廣野祐子)

(13)あほやなあその一言に救われる (須藤早苗)

(14)おおきになあんたのボケに救われる (笠井真弓)

(15)ごった煮のまちおばちゃんがめちゃ元気 (宮前秀子)

(16)吉本にうちら夫婦も負けへんで (鈴木裕子)

(17)おかんのまねか「エエデエエデ」と一歳児 (大原笑子)

(18)どやで会いほなで別れてまたあした (北谷けい) 

 いかがでしたか? 面白かったでしょう!!!

“ほんまやほんまや”とか“ニヤっ”とするとか“あるある”とか…。ところで、イラチ(苛立つ)なのも大阪人の特徴かもしれません。交通違犯で大阪はいつも全国で3番以内に入っています。スピード違犯、信号無視、駐車違犯、捕まったら“運が悪かった”、と罪悪感をあまり持っていない人が多い。また、せかせかと早足で歩き、早口でしゃべる。電車には我先にと駆けこむ。等…。 

しかし、良いこともたくさんある。「流行は大阪が作る」と言われるように文化も風俗も大阪人の先取り精神であるイラチが全国に先駆けて流行らしたもの。例えば、回転寿司、オムライス(北極星さん)、ホルモン、立ち食い・立ち飲み、カラオケ、便利屋、ノーパン喫茶、フリーマーケット、のりが湿らないタイプのおにぎり包装等…。今大阪は不景気風が吹いて心の余裕がなくなってきているようです。大阪の良さを再認識して元気で頑張りましょう!それでは、ご一緒に「頑張りまひょ!」 

第67号2008年4月26日

ゲシュタルト療法

最近は心理学が色々な意味で脚光を浴びています。

その中の一つゲシュタルト療法(Gestalt Tyerapy)について簡単に触れてみたいと思います  
ゲシュタルトとは、緊密なまとまりと相互の関連性を帯びた全体としての構造を意味し、要素に分解しようとすると直ちにこの構造は失われ、要素は要素としての意味を持たなくなるというものです。部分にこだわり、意識を固着すると、全体の意味がつかめなくなることです。
すなわち、「図(自分の関心事)」と 「地(背景)」との関係で図(自分の関心事)に意識がいってしまうと他の見方がなかなかできない、全体を把握できなくなることです。
例えば、“ ルビンの盃”(盃にもみえるし、人間が二人向き合っているとも見える絵)や、“魔法使いのおばーさんと若いお嬢さん”(魔法使いのおばあさんにも見えるし、若い娘さんにも見える絵)等を皆さんも今までに見られたことがあると思います…。
一般的に人間は、その絵を最初に見たときに盃に見えると、なかなか他の見方ができず、人間が二人向き合っているのに気がつかなかったり、気がつくのに時間がかかったりするのです。同じように、最初に魔法使いのおばーさんに見えると、若い娘さんにはなかなか気がつかなかったり見えないのです
ゲシュタルトでは「図」と「地」を決めるのは自分であると考え、べき論や現状維持に固執せず、柔軟な態度になると色々な変化はストレスでなくなると考えるのです
「図」と「地」を固定して違った見方が出来ない人を‘石頭’‘頑固’といいます。
 厳しい経営環境の中で、過去の成功体験を金科玉条のように信じ、若い社員の意見や考えに耳をかさない経営者の方々?世の中は大きく変化しています。
企業経営においても、柔軟な見方が必要なのではないでしょうか?!
第66号2008年4月20日

今後の日本的経営について

今後の日本的経営について、つらつらと考えてみた

1.グロ−バル化、情報化の流れは今後益々加速される
2.米国式の経営システムをそのまま取り入れることは自殺行為であるが、米
国式経営の良いところは取り入れるべき
3.日本では、日本独自の経営システムでなければ上手くいかない
4.それは人間中心主義の経営である。(株主が最優先ではない)
5.人間中心主義と米国式を上手く融合させて独自のシステムを作り上げるこ
とではないだろうか
 
★具体的には
1.経営者は信念を持って明確な経営ビジョンを示し、それを実現させる明確
な戦略を社員に示す(経営者は自信・信念を持て!)
2.社員はそれを受けて、各自の目標を明確にし、その達成のために全力を尽
くす
3.自律性を尊重し、公正で透明な人事評価制度の実現を図る
  いかにして社員を「やる気」にさせるかが課題
   ・優秀な人材が安心して働ける仕組み
   ・働きに応じた公正な処遇、給与システム
   ・教育システム(IT化、国際化に対応できるように)の確立
   ・高齢者のノウハウが企業で有効に活用できる仕組み 等…。
4.経営のIT化を推進し変化を先取りし、対応をスピ−ディ−に行う(情報の
共有化)
5.自社の強み(独自の商品・サ−ビス・技術など)に経営資源を集中させる
6.社会貢献(CS、環境保全も含む)をする
7.経営の継続・安定性確保のために、リスクマネ−ジメントの仕組みを経営
に取り入れる
8.合理性のあるグロ−バルスタンダ−ド(ISO9000・14000、時価評価、連結
決算など)は取り入れる
9.自社に合うネットワ−ク型ビジネスの追求
10.売上高の追求(量)でなく、収益力の追求(質)に転換し、潰れない会
社を目指す
 
良いと思ったことは直ぐに実行。ダメな時は即止める、スピ−ド経営が必要!
とされるであろう。
2008年4月12日第65号

リーダーの役割と要件について思っていることを記してみたい

(1)リーダーは企業の大黒柱である (組織はすべてリーダー次第)

  1 リーダーにやる気があれば、やる気が部下に伝播してやる気集団ができる
  2 リーダーが創造的であれば、部下の創造性を伸ばして創造的な集団ができる
  3 リーダーの生産性が高ければ、部下の生産性も高まり効率的な部隊ができる
(2)リーダーは変革者になること!
  1 課題とあるべき姿を明確化すること
  2 企業風土を革新すること
(3)リーダーは目標と方針を明確にすること
  1 目標と方針は何かを明確にすること
  2 部下の理解できる言葉で繰り返し繰り返し訴え続けること(人間は忘れる動物で
    ある。今日見た映画も反復しなければ1日で30%忘れ、2日で50%忘れる)
(4)リーダーは部下を通して成果を確実に上げ続けること
 1 仕事とは、部下一人ひとりの持てる能力とエネルギーを目標にむかって100%
    発揮させ、期日までに期待した成果を出してはじめて意味がある
  2 そのためには、部下の能力をよく見極めて適材適所に配し、能力より少し高めの
    仕事を配分し、その進捗状況を管理・チェックし、仕事が確実にできるように部
    下を指導・育成し、やる気にさせてその能力を100%引き出すこと.
  3 部下を勇気づけ才能を伸ばす環境を作り、それをいかに持続させるかがポイント.
(5) リ−ダ−は徳性(人間)を磨くこと 
  1 正しい心(マインド)を持つこと
    ・全ての物事に対して「肯定的に見、前向きに考え、積極的に行動する」こと
    ・誠実、素直といった精神が人間を大きく育てるので大切にすること
  2 正しい人間観を持つ
    ・自分は不完全であるという自覚から滲み出る謙虚さを持つこと
    ・不完全だが毎日より以上を目指して生きること
    ・人の役にたち、世の中に貢献できる存在になること
(6) リ−ダ−は「情熱なくして成功なし」と思うこと
  1 成功と失敗は始めからあるのではない.成功するまで情熱を持ってやり続けた人
    だけが成功する
  2 企業や人間が成功するか否かは、『能力×運×情熱』と言われている。幾ら能力
    があっても情熱がなければ上手くいかない。「情熱」が最大のポイントである
(7) リ−ダ−が良い笑顔を持ち、ネアカ人間であれば部下のやる気を引き出せる
  1 リ−ダ−は良い笑顔を作ること  
  2 人間は笑顔のいい人のそばに自然と集まってくる.人が集まれば情報が集まり、
    知恵が集まる.だからますます成功へと近づく.
2008年4月5日第64号

裏帳簿のススメ

「裏帳簿のススメ」岡本史郎(アスコム)を読んだ。これは、副題に「あなたの会社にお金が残る」とある。前書きには、「決算書」では儲かっているのに、なぜお金がないのか?中小企業が手にしている「決算書」の「利益」は利益ではなく「税金のために計算した数字」でしかない。こんなものを見て「儲かっている」と信じていたら、赤字なのに税金を取られて、会社からお金が消えていくだけだ。だからといって「脱法行為をしろ」と言いたいのではない。あくまでも、会社にお金が残る仕組みを作る方法があることを知ってもらいたいだけだ。今の時代は、下手な節税や脱税をしたら、余計にコストがかさむだけで何の意味もないのだ。と…。

 

一読してみて感じた事は、
1.利益の半分は税金、言い換えると半年間はタダ働きをしている。
2.設備にお金をかけないビジネスが王道
3.4人に1人(25%)は所得税を払っていない
4.所得税を払っている人の80%は10%しか払っていない。
5.税金は取りやすい所から取る。
6.4つの数字をしっかりと管理する
(一人あたりの付加価値…目標は1500万円、労働分配率、一人あたり
経常利益、総資本経常利益率)等など…。
 
結論は、経営者は数字に強くないと会社をダメにするってことかな?

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