第67号2008年4月26日
ゲシュタルト療法
最近は心理学が色々な意味で脚光を浴びています。
その中の一つゲシュタルト療法(Gestalt Tyerapy)について簡単に触れてみたいと思います
ゲシュタルトとは、緊密なまとまりと相互の関連性を帯びた全体としての構造を意味し、要素に分解しようとすると直ちにこの構造は失われ、要素は要素としての意味を持たなくなるというものです。部分にこだわり、意識を固着すると、全体の意味がつかめなくなることです。
すなわち、「図(自分の関心事)」と 「地(背景)」との関係で図(自分の関心事)に意識がいってしまうと他の見方がなかなかできない、全体を把握できなくなることです。
例えば、“ ルビンの盃”(盃にもみえるし、人間が二人向き合っているとも見える絵)や、“魔法使いのおばーさんと若いお嬢さん”(魔法使いのおばあさんにも見えるし、若い娘さんにも見える絵)等を皆さんも今までに見られたことがあると思います…。
一般的に人間は、その絵を最初に見たときに盃に見えると、なかなか他の見方ができず、人間が二人向き合っているのに気がつかなかったり、気がつくのに時間がかかったりするのです。同じように、最初に魔法使いのおばーさんに見えると、若い娘さんにはなかなか気がつかなかったり見えないのです
ゲシュタルトでは「図」と「地」を決めるのは自分であると考え、べき論や現状維持に固執せず、柔軟な態度になると色々な変化はストレスでなくなると考えるのです
「図」と「地」を固定して違った見方が出来ない人を‘石頭’‘頑固’といいます。
厳しい経営環境の中で、過去の成功体験を金科玉条のように信じ、若い社員の意見や考えに耳をかさない経営者の方々?世の中は大きく変化しています。
企業経営においても、柔軟な見方が必要なのではないでしょうか?!