ユーロ成長戦略から思う

ユーロ圏の危機に対する懸念がくすぶっている。当面のギリシャの離脱回避はできたが、ユーロに安定が戻る保証はない。もともとユーロ圏の戦略とは、独仏を中心とする経済活動基盤の地理的な拡大にあった。ユーロ圏の中核となる国は高齢化が進み、やがては人口減少を迎えるのが目に見えている。そこで、経済成長と世界経済への影響力を維持し確保するには他国をユーロ圏に取り込むことがうまくいくと考えたのであろう。これは、企業が買収によって成長を図るのと同じである。一方で企業買収と違う点は、意思決定の統合が行われず、各国の政治的、財政的な独立がそのまま保障されたことである。各国の独立に制限を設けて連邦国家になるには難しいことが山ほどある。

日本もアジア通貨圏構想がしばしば登場するが、経済体制や文化に大きな差がある国々がうまくいくとは思えない。それよりも、自由貿易協定(FTA)の拡充をするほうが現実的で良いのではないだろうか?

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