菜根譚(著者:洪自誠)から
1、穏やかな気持ちでいる(前集6)
嵐の日には、鳥までも恐ろしさに震えているが、穏やかな天候に恵まれた日には、草木までも楽しげで喜びにあふれているようだ。このことからもわかるが、自然界に暖かい陽気が必要なように、人の心にも穏やかで優しい気持ちが欠かせないのである
2、広い心を持つ(前集12 前段)
この世に生きているうちは、できるだけ広い心を持って生きることが大切だ。寛大な心で人に接すれば、相手に不平不満の気持ちを抱かせないことになる
3、あたたかい心を持つ(前集72)
気候が温暖な春には、植物も芽をだしすくすくと育つが、寒い冬にはたちどころに枯れてしまう。
人についても同じことが言える。心のあたたかい人には、天からの恵みも豊かで、末永く幸せに暮らせるが、心の冷たい人には、天から受ける恵みも少なく、幸せも薄い。
いつも穏やかで、広くあたたかい心を持って生きたいものだ!