スリランカ民主社会主義共和国について

私は現在、新大阪ロータリークラブの国際奉仕委員長をしています。今年はスリランカから5人のメンバーが来日し、約1ヶ月間、色々な文化施設を見学したり、企業の訪問などで研修をすることになっています。そこで、スリランカの事を少しでも知ることが大事だと思い、色々と調べ、新大阪ロータリークラブで講演したレジュメを掲載し、皆様方にも知って頂けたらと思います。

 

〔1〕一般事情

1、面積:6万5千平方キロ(北海道の約0.8倍)

2、人口:約2063万人(2010年推計)

3、首都:スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ

4、民族:シンハラ人(72.9%)、タミル人(18%)、スリランカ・ムーア人(8%)他

5、言語:公用語(シンハラ語、タミル語)連結後(英語)

6、宗教:仏教徒(70%)、ヒンドゥ教徒(10%)、イスラム教徒(8.5%)他

 

〔2〕政治体制・内政

1、政体:共和制

2、元首:マヒンダ・ラージャパクサ大統領

3、議会:一院制(定数225議席)

4、内政

①1983年以降25年以上にわたりタミル人の反政府武装勢力「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」が北・東部の分離独立をめざして、政府側との間で内戦状態。

②2009年にラージャパクサ大統領が議会で戦闘終結を宣言。この内戦で約7万人が犠牲になり、約29万人の国内避難民が発生。

 

〔3〕外交・国防

1、外交

①歴史的・文化的にも関係が深いインドとは政治・安全保障等良好な関係

②経済社会開発の観点から日本を含む先進諸国との関係強化を重視

③中国との関係も強化

2、軍事力

①予算:17億ドル(2009年)

②兵役:志願制

③兵力:約16万人

 

〔4〕経済

1、主要産業:農業(紅茶、ゴム、ココナツ、米)繊維業

2、一人当たりGDP:約2400米ドル(2010年)

3、GDP成長率:8,0%(2010年)

4、物価上昇率:5.9%(2010年)

5、失業率:4.9%(2010年)

6、総貿易額(2010年)

①輸出:約83億米ドル

②輸入:約135億米ドル

7、主要貿易品目

①輸出:繊維75%、農業製品24%、宝石類1%

②輸入:中間財(繊維関連)58%、資本財22%、消費財(食料品等)19%

8、通貨:ルピー

9、為替レート:1米ドル=110,9ルピー、

1ルピー=0.73円(2010年末値)

 

〔5〕経済協力

1、日本の援助実績

①有償資金協力(2010年まで)約8260億円(内2010年:331億円)

②無償資金協力(2010年まで)約1956億円(内2010年:28億円)

③技術協力実績(2009年まで)約653億円(内2009年:25億円)

2、津波復興支援

2004年12月インド洋大津波によりスリランカでは3万人以上が死亡、100万人が被災した。日本は直ちに緊急医療チームを派遣し、緊急・復旧支援として80億円の無償資金協力、また中・長期支援として約100億円の円借款を供与

 

〔6〕二国間関係

1、政治関係

1952年の国交樹立以来、日本とスリランカとの間は、貿易、経済・技術協力を中心に良好な関係が続いている。

2009年5月の内戦終結後、スリランカが永続的和平と持続的発展を達成するために、国民和解に向けた努力を重ねるように働きかけると共に、スリランカ政府の努力を支援。

 

2、経済関係

①貿易額は約744億円(2010年)で日本はスリランカにとって重要な相手国である

 日本の輸出:551億円(主要品目:自動車、一般機械、化学原料、繊維品等)

 日本の輸入:193億円(主要品目:紅茶、水産物(まぐろ、えび)、繊維製品等)

②2010年現在、日系進出企業は55社

 主要進出企業:ノリタケ、富士電気化学、YKK,三菱商事、三井物産、伊藤忠、大成建設、熊谷組等

 

3、文化関係

①文化無償協力:約9、8億円、(2009年まで)、21世紀東アジア青少年大交流計画、国費留学生の受入れ、日本語教育普及、各種展示事業等を実施

 

4、在留邦人

886人(2010年10月現在)

5、在日当該国人数

8973人(2009年12月末)

以上

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