国民のレベルを上げれば国は良くなる
日本では、民主党の菅政権は行き詰まり、世界では、中東・北アフリカで長期政権の崩壊が続いている。インターネットの発達で、長期政権下の国民の不満が爆発。チュニジア、エジプトでは政変し、リビアでは内戦状況にある。これが中国や北朝鮮に飛び火するかが注目されている。
しかし、中国の共産党独裁は簡単には覆らないと思う。カリスマ的独裁者はいないし、エリート集団の党幹部が権力を一手に握り、インターネットなどを通じた体制批判は徹底して封じ込めを図っているからである。又、一般市民は経済優先政策による豊かさを享受しており、政変をそれほど望んではいない。北朝鮮は政変の3大要素「世襲、独裁、貧困」がそろっているが、言論統制が徹底しており、中国による現体制のバックアップもあり簡単には崩壊しないであろう。
日本は長期政権どころか、総理大臣が1年も持たずにコロコロとかわるが、国民の生活には何の変化もなく、政治動向など関心がないように思える。これは大変悲しいことだと思う。小沢一郎はその著書「小沢主義」で「国民のレベル以上の政治家は生まれない。選挙民が政治家に対して、地元への利益誘導や安直な見直ししか期待しなければ、その程度の政治家しか選ばれない。しかし、そのような短絡的な損得だけで国会議員を選べば、最後に損するのは自分たち国民である」と記している。
これは全くその通りである。
国民がもっとしっかりしなくてはこの国は良くならない!