今の日本外交に思う
わが国を取り巻く外交が騒がしい。沖縄普天間基地問題では米国と、尖閣諸島での中国漁船衝突事件ではビデオ流出のおまけまでついて中国と、その間に北方領土へのロシア大統領訪問のロシアと、そして、北朝鮮による韓国領土砲撃事件発生時の危機管理など。それ以外にも韓国との竹島帰属問題も全く進展していない。
ここで押さえておかなければならないことは、現在の憲法では、日本は専守防衛に徹した自衛隊しか持ってはならない国であるという点である。軍隊とは本来、歴史的に見ると他国から領土を奪い取るための力の組織である。しかし、現在では軍隊を用いて領土を拡大することは不可能であり、お互いの抑止力としての機能しかないと思える。日本は、対外軍事を日米安全保障条約により米国に依存しているので、領土問題で日本がリードできるのは残念ながら話し合いぐらいしかない。
ところで、今回の北朝鮮の韓国への砲撃事件を考えてみると、国内向けには戦時体制を演出することで引き締めを図り、国外向けには先の核開発と併せて、過去に何度も実施し成功している「瀬戸際外交」をより際立たせるためと考えるのが妥当ではないだろうか?
本当に腹立たしい!!!