貯蓄から投資?
証券業界は、個人投資家に証券知識の普及と様々な啓発活動をしている。これは、米国に比べて日本の低い有価証券の比率を上げるためである。政府もまた、日本経済の発展や企業の成長を支えるためには、リスクマネーの円滑な供給が必要であるとしている。両者とも、そのキーワードは「貯蓄から投資へ」である。その具体的な目標としては、個人金融資産に占める株式・投資信託の割合を高めることにある。
その一方で、株式市場のこの10年間の日経平均株価は約40%の下落であった。長期のリスクをかけてチャレンジした結果がこれである。これでは、個人投資家が株式投資に二の足を踏むのも仕方のないことだと思う。貯蓄から投資へというのであれば、投資家が報われる株式市場の実現を優先すべきだと思うがいかがであろうか。