今回は9月に発売される書籍についての宣伝です。

書籍名は「あなたが変われば部下が変わる」です(出版社は同友館)。

以下は、本の最初の「はじめに」を掲載しました。

是非、多くの方に読んで頂けたらと思います

“あなたが変われば部下が変わる”

  私は経営コンサルタントとして今までに様々な企業のお手伝いをしてきました。そこでよく感じたことがあります。それは業績の良くない企業に共通している3項目です。

  一つ目は、「危機感がない」ということです。当社は潰れることはないという思い込みです。さすがに社長様は危機感を持っておられますが、幹部・管理者以下の人達には会社が倒産するかもしれないという危機感がほとんど感じられません。

  二つ目は、「無責任がはびこっている」ことです。例えば、私が「この仕事はAさんにお願いします」とお願いしたときに、Aさんは「いやそれはBさんにお願いします」Bさん「それはAさんがするのがふさわしいです」Aさん「いやそれはBさんのほうが・・・」というような自分で責任を持ってやろうする意欲が感じられない事です。

  三つ目は「コミュニケーションが悪い」ことです。例えば、私がコンサル先の会社に電話で、「C課長さんお願いします」電話の相手「C課長は今外出しています」「何時ごろお帰りになりますか?」「分かりません」「では○○の件について分かる人いらっしゃいますか?」「それは課長しか分かりません」「???」といったコミュニケーションが全くとれていない事です。

  この3項目

  ①危機感がない 

  ②無責任がはびこっている 

  ③コミュニケーションが悪い

  これらの企業は、職場に活気もなく、社員も元気がありません。売上げが落ちているとか経常利益が赤字であるとか色々と原因はあるでしょうが、大きな原因のひとつとして“人材が育っていない”ことが言えると思います。

  どの企業にも、人・物・金・情報・時間・技術などの経営資源があります。その経営資源をどれだけ効率よく活用するかがその企業の業績に直結します。

  そして、その中で一番大事なのが「人」です。人が商品やサービスを開発し、製造し、販売し、配送し、回収するのです。今後ますます厳しくなる競争社会で勝ち抜くためには、社員一人ひとりが持っている能力をより向上させる必要があります。

   そのために、幹部や管理者は先ずは「自らが毎日成長すること」が必要であり、かつ「できる部下を育成すること」が求められています。

 

   本書は、「できる部下を育成する」ための基本的な内容と、管理者としてこれだけは身につけて頂きたい内容を6章にわたってまとめています。

   第1章は、部下の長所を徹底Iに伸ばそう

   人間は誰しも長所と短所は50対50であり、長所を伸ばし周りから認められるようになることが幸せになる第一歩である。そして周りから認められた時から謙虚に生きること

   第2章は、よい人間関係が仕事の成果を上げる

   良い人間関係を作るためには、先ずは好かれること。そして、自分を磨きながら本物の人間を目指して欲しい

   第3章はできる部下を育成する

   部下の事を良く知ることから始まり、部下を指導育成する基本について、そしてできる部下とはどんな社員なのか

   第4章は、やる気を引き出す「教」<「育」

   なぜ仕事をするのかから、部下のレベルに応じた教育をすることが大事であること、そしてやる気を引き出すいくつかのポイントについて

   第5章は、ワンランク上に挑戦させる指示・命令

   上手な指示命令のポイントとできる部下を育成すること

   第6章は、管理者として自覚すべきこと

   管理者の定義、一番大事な役割、8つの具体的な役割など管理者として自覚すべきこと 

 

   ここで大事なことは、本書を読んだあと、たんなる知識にとどめることなく、実行することです。

   本書が説明している通りにいかない時は「なぜ、上手くいかないのだろう?」と考えながら読み直してください。「知識を吸収」「実行」「問題意識を持って確認」「そして実行」を繰り返することで、一つの知識が本当に身につき「知恵」になるのです。

   なお、本書を世に送り出すために、芳村思風先生(思風庵哲学研究所所長)はじめ色々な先生方、先輩方、書物、会社の御世話になりました。

   出版するにあたり、同友館の岩村専務様、㈱ヒューマンプロデュース・ジャパンの茅切社長様には、いろいろと大変御世話になりましたまた。

   私を育て温かく見守ってくれた母(鋳方田鶴子:本年97歳)と、いつも明るく私を助けてくれる妻(ひろ子)にこの本を捧げたく思います 

 

      2010年6月 大阪淀屋橋の事務所にて         鋳方貞了

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