基礎的財政再建について
小泉政権以来、財政再建の目標は、国・地方の基礎的財政収支(プライマリー・バランス)の均衡・黒字化に置かれてきた。基礎的財政収支は、税収で政策的経費をどこまでまかなえるかを示す指標である。そしてこの黒字化の達成を11年度としてきた。
しかし、すったもんだの末に決まった今回の「経済財政改革の基本方針2009」では、「今後10年以内に」と大幅に先延ばしされた。財政再建のタガが完全にはずれたといわれても仕方がないと思う。
財政における世界の潮流を見てみると、80年前後が節目になっている。英国ではサッチャー政権、米国ではレーガン政権の時代である。各国とも財政再建に取り組み、2000年前後に再建目標を達成している。そうでないのは日本だけである。
既にGDPの1,5倍以上の長期債務残高をかかえ、先進国で最悪の日本。総選挙後はこれらに真剣に取り組む必要があると思うが・・・!