上場の地銀・第二地銀の過半数が最終赤字に 

  地方銀行の業績悪化が鮮明になってきた。上場している地銀・第二地銀87行・グループの2009年3月期決算は、少なくとも48行・グループが赤字決算になる見込である。この原因は、世界的な金融市場の混乱で有価証券の価格が急落したことや、不良債権処理の損失の増加などである。今後は財務基盤を立て直すために、公的資金の活用や地銀再編の動きが活発化するであろう。 

  具体的には、前期の上場地銀合計の決算は6500億円の黒字であったが、今期は4000億円超の赤字になる模様である。赤字決算は銀行の健全性を示す自己資本比率の低下要因になるので大変である。各地銀は、市場や取引先企業を通じた資本増強を模索しているが、市場は厳しく、取引先企業も業績が良くないので、かなり困難な状況であろう。又、公的資金の注入を受けたのは今のところ3行、申請検討が4行である。公的資金を注入し政府の介入を避けたいと言っておられない状況に追い込まれていくであろう。公的資金注入の動きも今後は広がると思われる。

お問合せ・ご相談はこちら

ご不明点などございましたら、
お電話もしくはお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。

お電話でのお問合せはこちら

06-6228-8152

社員から尊敬され1年でバトンタッチできる経営者に育成する「後継者個別指導 鋳方塾」を運営し、二代目教育に注力!