AAA(最上級格付け)」企業の変遷

AAAであった米ゼネラル・エレクトロニクス(GE)がその最上級格付けを失った。米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によると、米非金融企業のAAAは1980年の61社から5社に激減した。ちなみに5社は、エクソンモービル、マイクロソフト、ADP, ジョンソン&ジョンソン、フャイザーである。日本においては、現在AAAは9社。信越化学工業、花王、ファナック、武田薬品工業、トヨタ自動車、ホンダ、キャノン、大日本印刷、セブン&アイ・ホールディングスであり、1983年の2社(日立製作所、パナソニック)から大幅に増えている。
 
  米国は、世界最大の石油メジャーやマイクロソフトのように独占企業に代表されるが、日本は名前で見れば旧態依然のように思えるが、中身は全く変わっている。自動車は、単なる輸送機器であったものを、電子技術の固まりの高機能製品に変えたし、印刷も、現在では電子部品や商品包装などの製造・サービス会社に変身している。日本企業はバブルの崩壊で銀行頼みの経営の危機に瀕し、高度成長以来の負債と資本の区別をあいまいにした負債文化を反省し、過去数年の世界的好況と円安で財務体質が強化された。これらが日本のAAAが増加した原因であろう。

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