オバマ大統領就任
8年ぶりに民主党が政権をとり、初めての黒人、47歳のオバマ大統領が誕生した。これほど発足が待たれた政権はそうないであろう。各世論調査では、オバマ大統領の支持率は80%以上に達しており、国外の期待もかつてなく大きい。
オバマ氏は2年間の激しい選挙戦で、人種を超えた米国融和の象徴として、「変革」と人種や党派を超えた結束を訴えた。就任演説の中では、「我々は危機の真っただ中にいる。戦時下で経済はひどく弱っている」との認識を示し、「いま我々に必要なのは新たな責任の時代だ。我々には米国、世界への義務がある」と主張し、現状危機の突破と変革実現のために、米国民の協力を促している。
経済再生では、「大胆で迅速な行動が必要だ」として、景気対策の重要性を指摘し、8千億ドル(約72兆円)規模の景気対策や金融安定化に全力を上げ、2月中旬までに、景気法案の早期成立の必要性を強調した。又、外交政策では、国際協調路線への転換を掲げた。
今後の動きを期待しながら注視していきたい