2008年ヒット商品番付
師走になって、今年も恒例の日経MJヒット商品番付が発表された。東の横綱は「ユニクロ」と「H&M(へネス&モーリッツ)」。西の横綱は「セブンプレミアム」と「トップバリュー」だそうだ。ユニクロとH&Mは共にカジュアル衣料品店であり、セブンプレミアムとトップバリューは共に小売業のプライベートブランドである。
今年前半は原料や燃料の高騰があり、後半はアメリカの金融危機が日本にも大きな影響を与え、消費者は生活防衛に走ったと思われる。先行き不安から価格に敏感になり、割安な商品が番付の上位をしめた。
デパートや量販店では衣料品の販売不振が続いているが、ユニクロを展開しているファーストリテイリングの今年8月の既存店売上は前期比2.9%増であったらしい、これは消費者に商品の値頃感が受けた結果であろう。ブラジャーのカップ付き衣料「ブラトップ」は300万枚を完売。又発熱保温下着「ヒートテック」も今秋冬に前年同期比40%アップの2800万枚を販売する予定という。
又、世界第3位のカジュアル衣料品店H&Mは銀座店の開店時に5000人が行列した。著名デザイナーとの連携など、デザイン性の高さが人気を博したようだ。
セブンプレミアムとトップバリューは食品メーカーなどのナショナルブランドの値上げで、相対的に安さが目立ち支持を集めたのだろう。
今後も先行き不安感は続く。企業の新卒採用取消、期間労働者の不採用、非正社員のリストラ等が続く。いつまで生活防衛をしていかなければならないのかを嘆いていても始まらない。
自分の長所をいかす仕事を見つけ、3年頑張れば何とかなる!