「チェンジ」について思う
米大統領選はオバマ氏の勝利に終わった。彼は「チェンジ」を連呼し、米国は変わらなければならないと言っている。過去60年余り、米国は圧倒的な経済力を背景に「世界の警察官」としてやってきた。日本に対しても、少しおせっかいで、時に傲慢、口うるさくあったが、平和は保たれ、日本で作ったものを気前よく買ってくれた。
しかし、経済力の圧倒的な優位性が低下し、民主主義に見合う実利が得られなくなってきている現在、オバマ政権が「チェンジ」しようとしている米国は、いったいどのように変わっていくのだろうか?日本にとっても未知なる国家である。しかも、この「チェンジ」のムードは日本にも大きな影響を与えるであろう。
米国の変化と軌を一にして、自民党政権への飽きは日々膨らんできている。これまで習慣的に自民党へ投票してきた地方の高齢者までもが、「今度ばかりは自民党に入れない」と公言してはばからないと聞く。ただ、悩ましいのは、仮に政権が交代しても、明確な形が見えないことである。消去法で選ばれても先は暗い!