金融資本主義の終焉か?

  10月14日 ブッシュ大統領は、総合的な金融安定化策として、大手9行の金融機関に25兆円の資本注入を決定した。これにより、幾らかの銀行間取引への保証や預金保護の拡大につながるであろう?

  1990年代以降、金融資本主義は新しい経済モデルとして、グローバル経済を引っ張ってきた。つい最近のサブプライム問題がはじけるまで、米国や英国で成功したい人はウオール街やシティーに集まった。金融業の利益が製造業の利益に比べ遥かに大きいためである。金融資本主義が示す成功モデルは個人や企業にとって大変魅力的であった。

  拡大する一方の米国の経常赤字でドルが世界中にばらまかれ、金融資本主義の価値観は経済のグローバル化と一体になって広がった。金融緩和が長く続き、新興国の貯蓄も急増したことで歴史的な超低金利が出現した。そして、マネーは実際の経済規模を遥かに上回る水準まで膨張した。金融業はそれに乗り、現在の危機を招いたといってよいだろう。これは、明らかな金融資本主義の失敗であり終焉だと思う。
  今後はどのような新しい経済システムが開発されるのであろうか!

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