◆第24号2007年6月23日

仕事の基本はPDCAサイクル

 
6月の20日に、日本マクドナルドホールディングスが、地域別価格を導入しました。東京など大都市の約1255店で値上げ、地方の約130店では値下げをして、実験的に地域別の料金体系を導入しました。大都市圏では、人件費や店舗の賃料が高騰するなどし、地方との物価水準の差が大きくなったため、大都市圏での値上げは最大60円で、ほぼすべての商品が対象。人気商品のビックマックセットは、580円から640円に引き上げました。地方での値下げも最大60円で、約半数の商品が対象。ビックマックセットは、580円から560円にしました。今後は、販売への影響を数カ月かけて検証し、他地域への拡大を検討していくそうです。しかし、1200店で3〜5%の値上げをし、130店で2〜3%値下げというのは、単純な値上げのような気もします。ライバルのハンバーガーチェーンをはじめ、他の外食チェーンが追随するのかに大変興味があります。地域別価格はハンバーガー業界だけではなく、チェーン展開する外食産業や小売業にとっては壮大な実験ではないでしょうか?また、宅配便や郵便など地方ほどコストが上がるサービスは、地方を値上げすべきなのでしょうか?「どこでも、同じもの、同じサービス、同じ価格」という商売の常識を変えることができるか注目しましょう。
皆さんは「PDCAサイクル」というものをご存じでしょうか?これは「計画」(Plan)を「実行」(Do)し、その実行結果を「評価」(Check)して「改善」(Action)を行い、その改善を次の計画に活かしていく、という考え方です。私がマクドナルドの社長であれば、地域別価格というプロジェクトをPDCAのサイクルを徹底的に回して成功させてほしいと社員に檄を飛ばすでしょう。
今日は仕事の基本であるPDCAサイクルについてお話します。仕事は、とりあえず「目の前の事をこなすだけ」では成果はでません。質が高くて確実な成果を出すためには、PDCAサイクルを回すことです。このサイクルを回すことにより、質の高い仕事ができるのです。Plan(計画)は、仕事の目的を把握し、期限を確認し、仕事の計画を立てます。Do(実施)は、計画に沿って、期限を意識して、状況変化に柔軟に対応し、不明な点を相談します。Check(検討)は、仕事の進捗状況、結果などを検討、評価します。Action(是正)は、課題や改善点を考えて、次の目標、計画につなげます。このように、4つのプロセスを進めることがプロジェクトのような仕事では重要なのです。このサイクルのポイントの一つは、単に計画とのギャップをCheck(検討)するだけではなくて、さらに高いプロセスをつくる、コスト削減や利益拡大を図っていく視点で見るべきです。さらに、Action(是正)では、ワンランク上の目標、計画を設定してPDCAサイクルを上に昇華していくべきです。私は、「安安楽楽早正美環」という言葉をつねに念頭におきながら、現場や仕事をじっくり見るようにしています。それぞれの意味は、次の通りです。
 
安「もっと安くならないか」
安「もっと安全な方法はないのか」
楽「もっと楽にならないのか」
楽「もっと楽しくやる方法はないのか」
早「もっと早くできる方法はないのか」
正「もっと正しく、間違わずにできる方法はないのか」
美「出来上がりをもっと美しくする方法はないのか」
環「もっと環境にやさしい方法はないのか」
 
さて、皆さんの会社の現場は、いかがでしょうか。必ず、改善できるところはあるはずです。仕事の効率化を図るには、常に「安安楽楽早正美環」を意識し、PDCAサイクルを回すことをこころがけましょう。

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