◆第20号2007年5月27日

部下が求める上司像と社長が求める上司像

 
先日、ある居酒屋で、横に座っているサラリーマンが、「部長はその時の感情で怒るからたまらないよ」「あんな態度じゃ報告しにくいよ」と上司の悪口を大きな声で言っていました。しかも、「まぁ、課長には何を言ってもムダだな」とも言っており、私は愕然としました。会社、組織では、上司と部下の信頼関係が最も重要です。上司は親身になって部下の報告を聞いて、相談に乗り、仕事のアドバイスや指示を与える役割です。また、ミスをした時は、感情的に怒鳴るのではなく、部下の成長を考えて叱らなければなりません。
先日の週間ダイヤモンドの記事に2007年度「理想の上司」のランキングが載っていました。理想の上司№1は、星野仙一氏です。「厳しさの中に、きちんとした評価をしてくれる」「親身になって考えてくれ、正しい決断をしてくれる」という理由で選ばれているように、上司はいかに厳しくとも、部下をキチン見て評価してくれる上司を求めているのではないでしょうか。
ここで、逆説的に、社長が求める上司像はどのようなものか考えてみましょう。 
1.経営者の視点から全体を広く見る能力を持っている
2.経営者を理解し、その心を部下に伝え、徹底させることにより成果をあげる
3.自分の考えを持ち、自己主張ができる
4.計画を達成する責任感を持っている
5.部下の指導・育成ができる
6.部下のやる気を高めることができる
7.部門内、関係部署とコミュニケーションを図る
8.前向きで積極的にチャレンジする行動力を持っている
9.業務に必要な専門知識を身につけている
10.チームを統率・指導するリーダーシップがある
11.創造力を発揮して、改善・改革を図っていく
12.自己啓発に努め、幅の広い人間を目指している    など・・・
 
上司は、経営者の方針や考え方を理解し、それを現場に徹底させていく、組織の要です。部下に対しては、ミスをした時は叱り、成功した時は誉める、当たり前の事を当たり前にさせる指導力です。このように、社長から期待される上司像は、部下から期待される上司像と同じだと気づいていただけましたでしょうか。上司は部下に居酒屋で愚痴られているようではいけません。部下に夢を与え、部下から尊敬される上司を目指してください。

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