◆第15号 2007年4月22日

新入社員に夢を語り、彼らに夢を与え、上司も一緒に成長しよう!

 

最近の新入社員の意識が大きく変わってきていることに驚かされます。バブル期に似た傾向が出てきているように思いますが、皆さんの会社の新入社員はいかがですか?先週4月20日の日経新聞に、日本能率協会による2007年度入社の新入社員意識調査が掲載されていました。上司の認識と新入社員の意識に大きなギャップが生じていることに気づいていますか?
① 今年の新入社員は実力主義よりも年功主義に魅力を感じている。(2001年の調査以来初めて逆転)
② 新入社員は、仕事を任せてもらって主体的に行動したいという願望よりも、人間的魅力を持つ上司・先輩に丁寧に指導してもらいたいという、受身の姿勢が強くなっている。
③ コミュニケーションが苦手な新入社員が増えており、上司や職場の人間関係のあり方に不安を抱えている。
④ 仕事優先の意識が薄れ、仕事とプライベートを両立させるワークライフバランスを意識している。
 詳しくは、この記事をご覧下さい。【社団法人日本能率協会 ニュース】
一番大きなミスマッチは、新入社員と上司が考える「理想の上司像」です。新入社員は、仕事でもプライベートでも人間的魅力を持っている上司に丁寧に指導をしてもらいたいと思っていますが、上司は、新入社員の意見・要望をよく聞きながら、仕事を任せて見守るという指導がいいと思っていることです。では、新入社員が「理想の上司像」で一番重視している「人間的な魅力」とは具体的にどのようなことでしょうか?今週は上司の人間的魅力について考えてみました。
   (1)仕事の夢・目標を持っている
   (2)「聞いていない」「知らない」を口実に責任を転嫁しない
   (3)高い専門能力を持っている
   (4)一緒に働き、遊び、飲む。部下の意見・考え方に耳を傾け、理解しようと努める
   (5)会社や他人の悪口を陰で言わない
   (6)部下のえこひいきをしない
   (7)秀でた趣味や幅広い教養を持っている
   (8)言行一致で約束を守る
   (9)プラス思考で積極的に生きている
   (10)部下に夢を与えることができる
今の新入社員は「夢を語れる上司」を求めています。キャリアやスキルアップよりも、「魅力的な上司」や「会社の理念や将来のビジョン」の方が彼らのモチベーションにつながります。つまり、上司が会社の魅力を語り、自分の夢を語り、彼らに夢を与えることが、人間的な魅力につながるのではないでしょうか。「魅力的な上司」になるために、彼らに何を教えなければならないのでしょうか?
(1) 会社の経営理念と創業者の哲学を説明し、この会社の存在意義は何なのか?
(2) 会社のビジョンや自分の夢を語り、彼らにどう育ってもらいたいのか?
(3) なぜ仕事をするのか?この仕事の目的は何か?
(4) 人間的に成長するためにはどうすればいいか?
(5) 人生において仕事をどう位置づけるか?
(6) どうすれば一流の人間になれるのか?
(7) 仕事とプライベートをどう両立すれば幸せになれるのか?
(8) 彼らのいいところを評価し、どのように活かすのか?
(9) 職場の人間関係をよくするためにはどう振舞うのか?
(10)どうすれば会社の中で評価されるのか?
以上のように、新入社員を育てるためには、上司は彼らに雑用をさせたり、マニュアルを教えるだけではなく、人生観とか仕事観、企業観を指導することが求められています。自らが生きる美学と人生の哲学を追求することにより人間的魅力を高め、新入社員から「理想の上司」と思われるように努力しましょう。上司は新入社員と一緒に自分も成長しようという考え方が何よりも必要です。

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