◆第10号 2007年3月18日

「プロフェッショナル人材」になる条件とは?

 
先週は、社員には3つのレベルがあることを書きました。新入社員は、レベル1の人材でありますが、この厳しい環境の中で企業も個人も勝ち抜いていくには、レベル3の目的を示せば行動できる人材、つまり「プロフェッショナル人材」にならなければなりません。
バブルがはじける前まで、多くの企業はゼネラリストを育成することに力を入れ、多くのサラリーマンもゼネラリストを目指したものです。しかし、バブルがはじけてリストラを進める過程において、企業は成果主義を導入し、終身雇用制度は崩壊していきました。そのため、人材の流動化が進むとともに、「プロフェッショナル志向」に転換する人が増えてきています。
プロのスキルを身につけ、成果を出せる人材の方が「自分の市場価値」が高いのに対し、その会社でしか通用しないゼネラリストになっても市場価値はあまり高くないものです。
今や「昇進」「出世」に価値観はなく、「市場価値」「キャリアアップ」が重要な価値観になっています。これからビジネスマンは、「経営的なセンスを発揮して、高い専門性を使って利益を生み出す企業内プロフェッショナル」を目指すべきであると思っています。
 そのための条件をご紹介します。
1.高い倫理観と熟練した知識とスキルを持ち、さらに上を目指している
2.自社の経営理念(社是・社訓)を良く理解し、自分の言葉で語ることが出来る
3.マクロ環境(政治・経済・社会・国際等)、業界の動向、競合先の戦略を把握し、自社にとって有利なものは直ぐに活用している
4.習慣や常識にとらわれない柔軟な発想をしている
5.経営的な視点から全体最適を考えている
6.会社にとって良いと思うことはどんどん提案し、行動に移している
7.自社の強み、長所を仕事に良く活かすようにしている
8.実行計画には、必ず優先順位をつけて実行している
9.部下の長所を活かして、挑戦的で前向きな取り組みができるように指導している
10.時間の有効活用を心がけ(無駄な時間の排除)効率的な活動をしている
11.門外漢の意見や素人の考えでも良いものは取り入れる
12.社外の人脈を作り、情報交換を行っている
 
上記のプロフェッショナル人材の条件にいくつ当てはまりましたでしょうか。しかし、一部のプロフェッショナル人材だけでは勝ち抜く組織にはなりません。社員一人ひとりが経営者の視点で判断できるプロフェッショナルな仕事をしなければ生き残っていけない時代になりました。プロフェッショナルとして、仕事に志と夢、そして誇りを持てるように社員教育を施し、自己啓発できる環境づくり、仕組みをつくっていくことが企業の競争力の源泉になることでしょう。

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