管理者は心構えを変えて変革者に成れ!

 

 企業は本来、その時代のニ−ズと共に変わっていくことが必要である。新しい経営方針や目標が立てられ、どんなに立派な戦略や組織を導入しても、現場ではなかなか実践されないで終わっているのが現状である。その原因は、現場を預かる管理者とその部下の一人ひとりが十分に、その方針や戦略を理解・納得していない事が多いからである。
 経営者の役割は、経営方針や戦略を考えることと共に、いかにそれらを実践させ成果をあげるかにある。経営方針や戦略を実践させるためには、その実践者である管理者がどこまでその意図を理解し、自分の担当する部署において、具体的な目標を設定し、計画を作り、組織を作り、実践し、管理するかにかかっている。
 
 今後ますます厳しい時代のなかで、管理者に求められるのは、「肯定的で前向きで積極的な変革者(変革の推進者)になる」ことである。ところが管理者は過去の価値観における成功者であるため、また短期間での成果を求められるために、会社の古い土壌に馴染み、かなり保守的である。この相反する状況をどの様にして解決していくかが、企業が生き残れるかどうかの瀬戸際になるであろう。
 そこで、管理者が変革者になるには、まず管理者の心構えを変えることが必要である。
 心構えが変わると、ヒトやモノを見る見方が変わり、行動が変わり、習慣が変わり、運が変わり、人生が変わる。
 人間誰しも今までの過去を変えることはできないが、心構えを変えることで、自分の未来を変えることは可能である。
 
 
 例えば、A課長に5人の部下がいるとする。最近営業成績が悪く、課内も元気がないとしよう。そこで、A課長がその原因は何か?と考えた。その結果、このところ営業成績を上げようとして走り回り、忙しくて部下と話をする機会がなかったと反省。「もっと元気で明るい部署にしよう」と決意する。その為にはコミュニケ−ションを良くする必要があるので、5人の部下ともっと話し合う機会を作ろう。と心構えを変えたとする。そして、部下にそのことを説明し、毎朝一人30分早く会社にでてきてもらい話をする。その対話の基本は「自分が良い聞き手になる!」と決めて。説教や、自分の考えを押しつけるのではなく、部下の本音を少しずつでも聞き出すように・・・。この行動を3ヶ月続ける(習慣)と、部下とのコミュニケ−ションがだんだんと良くなり、部下達は活気がでて明るくなってくる。各自の行動がのびのびと、活き活きとし営業成績も上がってくる。
 
 
 社内においてもA課長の部署が注目されるようになり、社内での立場が良くなる。その結果、昇進や昇級が早くなる(運)。この例のように、心構えを前向きに変えただけで自分の人生を変えることが可能である。
 会社の方針や戦略の実績を上げるためには、管理者がいかに心構えを変え、自分を変革し、仕事の力量と人間的魅力で部下を引っ張り、根気よく徹底的に実践する以外にない。
 
ここで仕事の力量とは
1.仕事に精通している
2.「いざ」というとき頼りになり、自信を持って事に当たる
3.仕事に積極的で、前向きで、いつも問題意識を持っている等・・・。
 
人間的魅力とは
1.自分の夢や目標を持っている
2.一緒に働き、遊び、飲む。
3.言行一致で約束を守る
4.勉強しろと言うだけでなく自分もしている等・・・である。
 
心構えを変え、変革者になり、大きく成長して戴きたい。
皆様の会社もこのような管理者を作って下さいね!

お問合せ・ご相談はこちら

ご不明点などございましたら、
お電話もしくはお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。

お電話でのお問合せはこちら

06-6228-8152

社員から尊敬され1年でバトンタッチできる経営者に育成する「後継者個別指導 鋳方塾」を運営し、二代目教育に注力!