構造不況業種であった繊維産業の今は

  一時期は構造不況業種と言われ、お先真っ暗と思われた繊維産業が復活してきた。

  東レの「オートモーティブセンター(名古屋市)」には日米欧の自動車メーカー幹部が引きも切らずにおとづれる。お目当ては、同社が開発した炭素繊維製の電気自動車(EV)である。炭素繊維は鉄より約75%軽く、強度は約10倍といわれ、車体重量は3割強軽くなっている。燃費競争を勝ち抜く軽量化の切り札として自動車業界の関心は非常に高い。東レは1960年代にこの素材の開発を始め苦節50年で完成させた。今では世界の40%のトップシェアーを握る。

  同じくレーヨンが祖業のクラレも文具のりの素材を応用した液晶パネル材料「ポバールフィルム」で世界の80%のシェアーを握る。

  合繊メーカーから脱皮した2社は2012年3月期に最高益をみこむ。

  この例には、今不況の国内産業が閉塞感を打ち破るヒントが隠されていると思う。

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