新日鉄と住金の合併に思う

  日本の鉄鋼産業を支えてきた新日本製鉄と住友金属工業が合併に向けて動き出した。日本企業の経営革新として評価したい。最近は日本企業の活力が出てきたように思う。今年に入ってからだけでも、NECと中国レノボ・グループとのパソコン事業での合弁会社設立や、キリンホールディングスと中国ビール最大手、華潤集団との生産販売提携など、円高も手伝って海外に進出する日本企業の復活を予感させる。
  経済のグローバル化が急速に進んでいる現在、市場の舞台は国内から世界へと大きく変化してきている。とりわけ、規模の利益が大きく影響する大量生産型産業である鉄などは国際的なプレーヤーにならなければ生き残れないであろう。両者が合併しても世界のシエアーは3%しかないらしい。アルセロール・ミタルは株式交換を重ねながら世界のトップメーカーにのし上がった。時価総額が小さければ買収される恐れがある。
  両者の合併は独禁法に抵触するかもしれないが、当局の前向きな判断が必要とされている。

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