米国の今後の賭け
今年の7月に成立した金融規制改革法は、株主にもっと力を与えるというものだ。これにより米国の企業統治の枠組みが大きく変わるかもしれない。
10年間で2つのバブル崩壊を経験した米経済。その背後には常に株主の短期的な圧力があった。株安を恐れて粉飾決算に手を染めたエンロンにも、今回のウォール街も。
今株主が力を増すことの意味は大きい。企業の暴走を抑えて長期的な成長を促すのか、それとも懲りずに短期的な圧力を加えさらなるバブルへの道に進むのか?
リーマンショックから15日でちょうど2年になる。米国がたどり着いたのは、進化するのか、衰退するのかの岐路のような気がする。