◆第39号2007年10月7日

あなたの人生はあなたが社長だ!

 
先日、ある会社で「営業マンの自己革新」というテーマで研修をさせていただきました。営業マン対象のテーマだったのですが、他部署の管理職の方々も率先して受けていただき、「やる気が出てきた」「人生観が変わった」というご感想をたくさんいただきました。私は、管理職も、営業マンも、まずは人として、「人生をどう生きるのか?」という夢や想いを持つことが最も重要だと考えております。もちろん、社長や役員の方も同じです。なぜかと言いますと、高度成長期のときは、何もしなくても物が売れ、目の前の仕事を一生懸命するだけで、年齢とともに出世でき幸せになれた時代でした。しかし、バブル崩壊後は、雇用形態が大きく変わり、リストラで管理するだけで稼げない管理職を大幅に減らし、成果主義を導入し、目先の成果で評価するようになりました。多くの管理職は、退任するヤクルトの古田監督のようにプレーイングマネジャーが当たり前のようになっています。管理業務よりも、数字の責任を持ち日々の売上を稼ぐことに仕事のウエイトが高くなっているのです。今や自分のことで精一杯の管理職には部下はついて行かなくなりました。管理職が自分の立場を守るために頑張れば頑張るほどストレスがたまり、鬱になったり、辞めていく方々が大変多くなっています。また、そんな管理職を見ている部下も、管理職になると残業が多くなり、責任も多くなり、あんな上司にはなりたくないと思い、若手も辞めています。
なぜ、管理職も若手社員も仕事を辞めていくのでしょうか?それは、皆さんが仕事と人生を区別して考えているからだと思います。私は、「仕事とは人生そのもの」であり、「人は仕事を通じて成長する」ものと考えています。人は皆、物心ともに豊かになり、人間として成長し、社会貢献したいと考えています。(第27号2007年7月15日「なぜ仕事をするのか?」を部下に教えられますか? ブログ参照)つまり、私たちは、企業人である前に、ひとりの人間として、人生をどう生きるのか?を真剣に考えて、仕事に取り組んでいかなければなりません。
 
唐突ですが、「あなたは幸福ですか?」と聞かれたら、あなたはどのように答えるでしょうか。
 
人間として「幸福だ」と感じられるかどうかは、自分自身の生き方や態度、行動だけでなく、周囲の態度や行動にも大きな影響を及ぼします。人間は社会性を備えた動物であり、他人と関わり合うことで、自己の存在を確認する動物です。あなたが、「会社が面白くない」「営業なんて嫌いだ!」「部下指導は面倒だ!」と思っているのならば、その空気は身近な人々にも悪い影響を及ぼします。それにより、会社全体を暗くしてしまっていることに気がつかないのでしょうか。逆に、あなた自身が「会社に来るのが楽しい」「営業が面白い」「世の中は生き甲斐がたくさんある」と思ったら、組織はどうなるでしょうか?その空気が社内に浸透し、会社のムードが明るく前向きなムードに変わるでしょう。会社のムードを盛り上げるのも、ダメにするのもあなた自身の気持ちひとつです。あなたがプラス発想で明るく振舞うことができれば、周りも変わり、会社も変わるのです。一人ひとりが輝いて人生を過ごすことで、会社も周りも幸せになります。「あなたの人生、あなたが社長です」。一回きりの人生!感動いっぱいの幸せな人生を歩んでください。

お問合せ・ご相談はこちら

ご不明点などございましたら、
お電話もしくはお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。

お電話でのお問合せはこちら

06-6228-8152

社員から尊敬され1年でバトンタッチできる経営者に育成する「後継者個別指導 鋳方塾」を運営し、二代目教育に注力!